『ボウリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』などのドキュメンタリー映画で知られるマイケル・ムーア監督は3月22日、民主党に国家非常事態を宣言するよう、強く求めた。
これは連邦捜査局(FBI)が、アメリカ大統領選でドナルド・トランプ氏の選挙陣営がロシア政府と接触した疑惑について捜査していると公式に認めたことを受けてのものだ。
ムーア監督はInstagramに、『2001年宇宙の旅』に登場する人工知能のコンピューター「HAL9000」の画像を投稿して、「我らの民主主義を揺るがす衝撃」に厳戒態勢で対応するよう民主党首脳陣に求めた。
民主党は国家非常事態を宣言する必要がある。アメリカで史上初めて、アメリカ合衆国大統領とそのスタッフがスパイ活動の調査を受けているんだぞ。そしてそれをトランプびいきのFBI長官が発表したんだぞ。これは俺たちの民主主義に衝撃を与えるものだ。上下両院の民主党首脳は、この重大犯罪の容疑者ドナルド・J・トランプの名のもとに行われる全業務を停止させなければならない。奴が支持する法案も、彼が指名する最高裁判事の候補も、トランプが犯罪捜査の対象となっている間は何一つ決めてはいけない。FBIが、それか独立した調査委員会が真実を明らかにするまで、彼の大統領としての職位には正当性なんてまったくない。アメリカ国民のみなさん、民主党に全ての業務を中断させるよう求めよう。リチャード・ニクソンはこう言っている。「アメリカ人は、自分たちの大統領が犯罪者か否かを知る権利がある」
ムーア監督は、これまで一貫してトランプ大統領を批判し続けている。大統領就任日から、トランプ政権に抵抗する方法をアメリカ人に指示していた。
まったくもって、行動を促す才能に恵まれた人物だ。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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