籠池理事長の証人喚問発言に「領収書もない。寄付はしていない」菅官房長官が否定【森友学園】

「領収書等の記録もなく、昭恵夫人個人としても寄付は行っていないということであった」
時事通信社

学校法人「森友学園」を巡る一連の問題について、籠池泰典理事長は3月23日の参院予算委員会の証人喚問で、安倍昭恵・首相夫人から「安倍首相から」と寄付金100万円を受け取った経緯を詳細に証言した。

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菅義偉官房長官は23日午前の記者会見で、改めて微妙な言い回しで首相側からの寄付を否定し、昭恵氏や随行スタッフからの再調査も否定的な意向を示した。やりとりは以下の通り。

――籠池理事長が「昭恵夫人の寄付」に証人喚問で言及した

国会において証人喚問が続いておりますので、籠池理事長の発言一つ一つについて私がコメントすることは控えたいと思います。ただその上で、かねてより申し上げておりますように、総理は自分で寄付をしていない。昭恵夫人、事務所等、三者を通じて寄付をしていないということである。さらに昭恵夫人に確認を取ったところ、領収書等の記録もなく、昭恵夫人個人としても寄付は行っていないということであった。これはまったく変わっておりません。

――事実関係に食い違いも生じております。昭恵夫人が証人喚問の場で話す必要性は

国会で決めることだろうと思います。ただ、一般論で申し上げておりますけれども、法的に問題のない行為についての関係者の国会への招致は慎重であるべきだと、従来言っている通りであります。

――こうした国会の場で証言したということは、偽証と考えられるということでしょうか

まあ当然、昭恵夫人としては寄付を行っていないということであったという風に考えております。

――改めて昭恵夫人に調査や確認を行う考えは

そのつもりはありません。ないと言ってるわけですから。

――口止めとも取れるメールが届いたと。メールの公表については

籠池理事長の発言の一つ一つに私らがコメントは控えたいと思っておりますが、総理夫人と籠池夫人のメールについては、本日の証人喚問においても与党側から先方の了解を取った上で公表したい、このように申し出があったと承知しております。

――メールの中に口止めとも取れるものはあったのか

私が承知している限りではまったくない。このように思います。

――籠池氏と昭恵夫人の説明に食い違いが生じている。昭恵夫人と2人きりだったと主張しているが、西田議員は「随行スタッフも同席していた」と。随行者に確認は取ったのか

国会における証人喚問が続いている中で、一つ一つ政府からコメントすることは控えたいと思っています。

――100万円の寄付について随行者に退室の有無など確認したのか

当然、随行の方にも確認はしております。ただ今、国会で喚問中でありますので、これ以上のことは控えたいと思います。

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