ジェットコースター停止し宙吊り 「怖い気持ち紛らそうと景色眺めていた」

三重県桑名市長島町の遊園地「ナガシマスパーランド」で3日、滑走前に上昇していたジェットコースターが高さ約30メートル付近で15分間にわたって停止した。
朝日新聞社提供

ジェットコースター停止「怖い気持ち紛らそうと景色を」

3日午前10時55分ごろ、三重県桑名市長島町の遊園地「ナガシマスパーランド」で、滑走前に上昇していたジェットコースターが高さ約30メートル付近で15分間にわたって停止した。前を走るコースターが乗降場に到着する直前、動かなくなるトラブルがあり、安全装置が作動したとみられるという。乗客7人にけがはなかった。

トラブルがあったのは、3月10日に営業開始の「4Dスピンコースター『嵐』」。全長310メートル、最高で地上34メートルのコースを、宙づりとなって最高時速64キロで走りながら、座席が自重などで予測できない回転をするアトラクション。

ナガシマスパーランドによると、通常はコースを走り終えたコースターはブレーキ位置でいったん止まった後、乗降場まで動力で移動する。ところが、前を走っていたコースターがブレーキ後に何らかの原因で動かなくなったため、後ろのコースターに安全装置が働き、上昇途中で緊急停止したとみられるという。

緊急停止したコースターに乗っていた奈良県の女子中学生(14)は「出発してから10秒くらいで停止した。ちゃんと降りられるのか心配で怖かった」と振り返った。停止時は座った状態のまま再開を待ち、施設側から「安全に止まっているので安心してください」とのアナウンスがあったという。「怖い気持ちを紛らそうと思い、景色を眺めていた。早く動いて、と思っていた」。降車後、施設側からは謝罪があった。「こういうトラブルができるだけ起きないようにしてほしい」と話した。

(朝日新聞デジタル 2017年04月03日 22時57分)

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