レディー・ガガとウィリアム王子がチャット。何を話した?

実はこのふたり、ある強い気持ちでつながっています。

レディー・ガガとウィリアム王子。世界的な人気歌手とイギリスの王子が、大西洋をはさんでビデオチャットした。そのやりとりを英国王室のFacebookが4月18日に公開した

「おはようウィリアム王子、ああそちらもう午後なんですね」そんな会話で始まったふたりの会話。

今回のビデオチャットで、ふたりが話したのは「メンタルヘルス」だ。

英国王室のFacebook動画より

ウィリアム王子は2016年、弟のヘンリー王子、妻のキャサリン妃と共に「Heads Together」というメンタルヘルスのキャンペーンを立ち上げた。

メンタルヘルスの問題ついてオープンに会話し、メンタルヘルスのスティグマ(悪いイメージ)をなくすことを目的に活動している。

英国王室のFacebook動画より

同じ2016年に、レディー・ガガはPTSDで苦しんだ経験をオープンレターという形で公表した。

Heads Togetherの一環として行われたこのチャットで、ウィリアム王子はレディー・ガガに、オープンレターを読んでとても心を動かされたと伝えた。

英国王室のFacebook動画より

また、自分のメンタルヘルスの問題を公表した後どんな気持ちになったか、とウィリアム王子に聞かれたレディー・ガガはこう答えている。

「メンタルヘルスの問題は『恥ずかしい』と捉えられがちです。だからメンタルヘルスの問題を抱えていると、自分はどこかおかしいと思ってしまいます。

私の場合、『自分はこんなに素晴らしいものや美しいものに恵まれているんだから、幸せであるべき』と思っても、朝起きると、とても疲れていて、悲しく、不安で一杯の気持ちになる時がある。そうすると、何も考えることができなくなります。そういう時はこう考えるようにしています。『これは私の一部。だからこれでいいんだ』って」

英国王室のFacebook動画より

一方のウィリアム王子は、これまでメンタルヘルスの問題に取り組んできて実感したのは、「会話」の大切さだと語った。

「『メンタルヘルスは話してもいい問題だし、むしろ話すことがとても大切だ』と思います。メンタルヘルスの問題を抱えるのは、おかしいことではないのです。だから私たちは、メンタルヘルスにつきまとう不安やタブーをなくさなければいけません。不安やタブーは、結局は問題を悪化させるだけです」

英国王室のFacebook動画より

そして「全ての人がメンタルヘルスについて話しやすくなり、それが普通だと言うべき時がきていると思います。メンタルヘルスを、フィジカルヘルス(体の健康)と同じように考えるべきです」という王子に同意したレディー・ガガは、自分の経験からこう伝えた。

「(メンタルヘルスについて話すのは)簡単なことじゃありません。だけど私がメンタルヘルスの問題を公表してわかったのは、他の人とシェアするば、良い方向に向かうということ。

心につらさを抱えている人は、他にもたくさんいます。あの人はまさか心の病なんて抱えていないだろう、という人が心の病を抱えていることがあるんです。それを私たちの世代だけでなく、その他の世代にも伝えていきましょう」

ウィリアム王子の弟ヘンリー王子も、母親のダイアナ妃がなくなったあと、メンタルヘルスの問題を抱えた。「めちゃくちゃだった2年」があったが、自分の気持ちを話せるようになったことでつらい時期を乗り越えられた、とテレグラフ紙のインタビューで語っている

メンタルヘルスにつきまとうスティグマをなくそう、という考えで同意したウィリアム王子とレディー・ガガ。チャットの最後で、レディー・ガガが10月にイギリスを訪れ、メンタルヘルスの問題について、何ができるか一緒に考えようと約束した。

「メンタルヘルスの問題が普通のことだと捉えられるようにして、誰もが話せるようにするために、できる限りのことをしましょう」

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