アメリカのドナルド・トランプ大統領が、大統領就任後の100日間で評価を定めるというアメリカメディアの慣習に不満をこぼしている。
トランプ大統領が就任して最初の100日間が4月29日で終わるが、評論家は多くの主要政策が達成されていないと指摘している。トランプ氏は21日、そういった批判に対して反応し、評論家の評価基準を「ばかげた基準」だと批判した。
最初の100日間というバカげた基準で、私がどんなに公約を達成しても、そして多くのこと(最高裁の件などだ)をやってきたのに、メディアはなかったことにするつもりだ!
しかし、トランプ氏は数カ月前に、「100日間で政策を実行する」と、自ら期限を切っていた。
アメリカ大統領選投票日の直前に、トランプ大統領は2つの大きな選挙公約を含む「100日計画」を立てた。2つの公約とは、メキシコとの国境に壁を建設することと、医療費負担適正化法(オバマケア)の撤廃だ。トランプ氏は、どちらの公約も果たしていない。
そして、大統領選の直後にトランプ氏は、就任して最初の100日間が終わるまでに達成することを、動画でくわしく説明している。動画では、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの離脱、不法移民の厳しい取り締まり、石炭採掘に関する規制の解除を訴えている。こちらは全て実行した。
大統領選にロシア政府が介入した疑惑が浮上したとき、トランプ氏はサイバー攻撃の対策チームを立ち上げ、就任後90日以内にハッキングに関するについての報告書を出すと約束した。この報告書は提出されていない。
トランプ氏の実績を見つけ出そうと悪戦苦闘しているのは、報道陣だけではない。ホワイトハウスのショーン・スパイサー報道官も、議会を通過させが法案を1つ挙げるのに苦労している。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。