【マンチェスターテロ事件】現場で公演予定のブライアン・メイ「中止はしない。人生は生き抜くためにある」

「マンチェスターに愛を贈る。現地にいる私たちの友人たちと、家族が不幸に見舞われた人たち全員に。ショックで打ちひしがれていて、悲しみを感じています」
Brian May, guitarist of rock band Queen, performs with British singer Kerry Ellis (not pictured) during their Candlelight Concerts tour in Valletta April 5, 2014. REUTERS/Darrin Zammit Lupi (MALTA - Tags: ENTERTAINMENT)
Brian May, guitarist of rock band Queen, performs with British singer Kerry Ellis (not pictured) during their Candlelight Concerts tour in Valletta April 5, 2014. REUTERS/Darrin Zammit Lupi (MALTA - Tags: ENTERTAINMENT)
Darrin Zammit Lupi / Reuters

イギリスの伝説的ロックバンド「クイーン」ギタリストのブライアン・メイが、5月22日にイギリス・マンチェスターのコンサート会場で起きた自爆テロ事件を受け、「暴力のサイクルは断ち切らなくてはならない」と自身の思いを語った。

メイは事件の翌日、自身の公式Twitterを更新。「マンチェスターに愛を贈る。現地にいる私たちの友人たちと、家族が不幸に見舞われた人たち全員に。ショックで打ちひしがれていて、悲しみを感じています」とツイートした。

その後、イギリスの音楽雑誌「NME」の取材に応じたメイは、今回のテロ事件はイギリスの外交政策を変えるきっかけになるかもしれないとコメント。

続けて2001年にアメリカで起こった同時多発テロについて言及し、「911をはじめとしたこのような恐ろしい大惨事は、私たち自身を見直す機会でもあったが、私たちは911以降それに失敗してしまったと思っている。私たちは、人々を爆撃した」と語った。

僕は、暴力のサイクルは断ち切らなくてはならず、恐ろしい出来事は思いやりを持って扱わなくてはいけないと考えている。自爆テロを実行した犯人に対して思いやりを持てと言いたい訳ではない。世の中全体を見て、『私たちはこの世界で、どのような役割を負うべきなのか』と考えるべきなんだ。もちろん、セキュリティは厳重にしていかなければならない。

Queen’s Brian May reacts to Manchester terror attack: ‘Why does the world hate us that much?’ - NMEより 2017/05/23)

メイは、2017年12月9日に自爆テロが起きたマンチェスター・アリーナで新生クイーンのバンド「クイーン+アダム・ランバート」の公演を予定している。コンサート開催の予定について問われると、「(テロリストの)連中が私たちを止めたいからといって、中止はしない」と予定通り公演を開催することを宣言した。「人生とは生き抜くためにあるという、自分たちの信念を貫いていくしかないんだ」と語り、インタビューを締めくくった。

今回の自爆テロ事件をめぐっては、メイをはじめ多数のミュージシャンが犠牲者や遺族への支持を表明した。オアシスのリアム・ギャラガーは5月30日、マンチェスター市内でソロライブを開催すると発表。事件の直前にコンサートを開催していたアリアナ・グランデも、被害者と遺族のために現地で慈善公演を行うと声明を出した

▼「アリアナ・グランデのコンサート会場で爆発」画像集が開きます▼

BRITAIN-SECURITY/MANCHESTER

アリアナ・グランデのコンサート会場で爆発音、19人死亡 イギリス・マンチェスター(2017年5月22日)

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