百田尚樹氏の講演会、一橋大が学園祭での実施を中止 「理念に沿うものではなくなってしまった」

百田氏は講演会の中止について、Twitter上で「圧力に屈したか」「言論弾圧」などと反発している。
時事通信社

一橋大学が6月10〜11日に国立キャンパスで開催予定の学園祭「KODAIRA祭」の実行委員会は6月2日、作家・百田尚樹氏の講演会を中止すると発表した。

百田氏はTwitter上などで差別的発言を繰り返していることが物議を醸している。こうしたことから、百田氏を招く判断をした実行委員会に対しても批判が寄せられていた。

実行委員会がサイト上に掲載した声明では、「『百田尚樹氏講演会』について、当委員会内で協議いたしました結果、中止とさせていただくことに決定いたしました。(中略)関係者の皆様、講演会を楽しみにしてくださった方々など、多くの方に多大なご迷惑をおかけしてしまうことを大変申し訳なく思います」と講演会の中止と謝罪を公表している。

中止の理由としては、「「本講演会がKODAIRA祭の理念に沿うものでなくなってしまったこと」が挙げられます。当学園祭は一般の学園祭と異なり、「新入生の歓迎」を第一義とするものです。当委員会の企画のために、新入生の考案した企画や、新入生の発表の場である他の参加団体の企画が犠牲となることは、当委員会では決して容認できるものではありません」と記載、チケットの払い戻しなどを行うという。

百田氏は講演会の中止について、Twitter上で「圧力に屈したか」「言論弾圧」などと反発している。

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