世界一周の航海にハワイから出航して3年。星と風、古来からのポリネシアの航海技術のみを使った伝統的な二重船、ハワイアン・セイリング・カヌーの「ホクレア」が、オアフ島の本拠地に帰ってきた。
6月17日早朝、何千もの人々がホノルルのマジック・アイランドに入港するホクレアを出迎えた。現地の人々が伝統のチャント(掛け声)でカヌーと乗組員たちの帰還を祝福した。
この帰港によって、困難をともなう意義深い航海は終わりを迎えたが、多くの人々の心に響くものとなった。カヌーが陸に近づくとき、水平線には虹がかかっていた。
虹に迎えられたのは、ホクレアがワイキキを通過したときのことだ。この写真は午前7時20分頃、エルクロッジ616から撮影したものだ。
開始の儀、ホクレアには、@oha_hawaii、カ・パウハナ、カマナオポノ・クラッベがいる。周りで列をなす人々が...
クルーを乗せたホクレアは、現在マジックアイランドへ移動中だ。
2014年、海洋探検家らがポリネシア航海協会と共同でホクレアを出港したとき、あるメッセージが添えられていた。「世界中のコミュニティに“アイランド・アース”(島の地球)の取り組みを啓蒙すること」
この航海でホクレアとクルーたちは4万マイル(6万4300キロ以上)を航海し、南アフリカ、ブラジル、タヒチ、ニューヨークを含む23カ国の150の港に寄港した。
ホクレアが特別に担った使命の1つが、アロハ州 (ハワイ州の愛称)の誇りに関するものだ。
ハワイは、ドナルド・トランプ大統領の気候変動に関する政策に反対している数少ない州のひとつだ。民主党のデービッド・イゲ州知事は6月、ハワイ州がパリ協定 (気候変動に関する国際的な枠組み) で設定した目標を遵守する法案に署名している。トランプ大統領が、(アメリカの)パリ協定からの離脱を決定したのにもかかわらず、だ。
ハワイは2015年、2045年までに使用電力の100%を再生可能エネルギーで賄うことを定めた法を施行した最初の州となった。
地元紙の「ホノルル・スター・アドバタイザー」によれば、イゲ知事は17日「壮大な航海に挑む貴方たちを見ながら、我々を分かつことより世界を結びつけることのほうが多いことを知らされました」とホクレアのクルーたちに語りかけたという。
ハワイの住民が、ホクレアの帰港を歓迎する様子を以下の写真で見てみよう。
近づいてくる! ホクレアとヒキアナリアがレアヒ周辺をまもなく通過。
見物客、ファン、家族や友人が取り囲む中、8隻のポリネシアン・カヌーからクルーが降り...オハナ・ワ (家族のカヌー)」の周りで海になだれこむ人々、歴史に刻まれるであろう、凄い光景
早朝、ホクレアがマジック・アイランド、アラ・モアナ・ビーチ・パークに入港したときの様子...
ハフポストUS版に掲載されたものを翻訳・編集しました。
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