ウクライナの女性官僚2人がネットオークションに出品した「一緒に朝食」と「一緒に劇場」が落札される

ウクライナの20代の女性官僚2人が、朝食を共にしたり、劇場に一緒に行ったりする権利を相次いでインターネットオークションに出品し、落札された。一体何のために?

ウクライナのインターネットオークションに出品されていた、内務省の25歳女性幹部と一緒に朝食を取る権利が、1万10グリブナ(約4万3000円)を提示した男性によって落札された。ロシア国営のノーボスチ通信などが報じた。

女性は欧州統合問題担当次官のアナスタシア・デエワさん。子どもクリニックで使う人工呼吸器の購入費を捻出するため、国営オークションサイト「プロゾーロ」(「透明性」の意味)に6月12日、自身との「朝食権」を出品。開始金額は100グリブナ(約420円)だった。

アナスタシア・デエワ氏

デエワさんは同国史上、最年少となる24歳で次官に就任したが、その直後、過去にモデルの仕事などで撮影したセミヌード写真がインターネット上に残っているのをブロガーに見つけられて拡散されるなどのスキャンダルに見舞われた。

そんな経緯もあってか、出品は開始直後から話題になった。入札は6月28日で終了したが、当初はある女性が1100万グリブナ(約4700万円)を提示して話題になった。

ところが、ウクライナのインターネットメディア「ストラナUA」によると、女性は応札した覚えがないと主張。そのため、次点だった男性に権利が移った。

一方、エネルギー石炭産業省のナタリア・ボイコ次官(27歳)も同じオークションサイトに「劇場に一緒に行く権利」を出品。男性が9000グリブナ(約3万9000円)で落札した。

ナタリア・ボイコ氏

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