インド最高裁判所は7月28日、おじからレイプ被害を受けて妊娠した女児(10)の中絶手術を認めない判断を示した。BBCなどが報じた。
女児は妊娠8カ月で、女児の家族は最高裁の判決を受け入れた。家族の弁護士はAFP通信に対し、「最高裁の判決は適格な医師団の診断に基づいて下されたものであり、われわれは満足している」と述べたという。
医師らは、女児の妊娠は32週で、中絶手術は「母子にとって『危険すぎる』」という報告書をまとめた。
女児の妊娠がわかったのは約2週間前。女児が腹痛を訴え、両親は病院に連れていったことで妊娠が発覚した。
両親は、女児の中絶手術の許可を求めて提訴したが、下級審では安全性への懸念から中絶手術が認められず、家族は最高裁に上訴していた。
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最高裁は、中絶手術を認めない理由として、医師がまとめた「(中絶手術は)母親と胎児の両方にとって良くない」とした報告書を挙げた。また政府が運営する医療施設に、女児に適切な医療が提供されるように指示した。
女児は貧しい家庭に生まれ、父や警備員で母はメイドとして働いている。女児は、すでに逮捕されたおじに過去7カ月の間に数回に渡りレイプされたという。
インドの法律では、一般的には妊婦の生命を救うために必要な場合にのみ、妊娠20週以降の中絶が認められている。5月には妊娠21週の10歳のレイプ被害者の中絶を許可するなど、例外も認めている。
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