東京オリンピックへの反対意見?リアリティのあるパロディポスターの真意をきいた

東京五輪開催への反対声明?一見そう思わせるあるポスターがTwitter上で話題になっている。

東京五輪開催への反対声明?

一見そう思わせるあるポスターがTwitter上で話題になっている。

しょかき(@shoshokaki )さんが7月29日にTwitterに投稿したポスターは、「素晴らしいクオリティ」と評判を呼び、7月31日の16時時点で1万3000以上リツイートされている。

パロディポスターの「元ネタ」は、第二次大戦中の1941年に、鉄や銅など、銃や砲弾に使う物資の不足を補うため政府が公布した「金属類回収令」のポスターだ。

実は、しょかきさんの投稿以前に、このポスターをモチーフにした別のパロディポスターがTwitterで話題になっていた

東京オリンピック大会組織委員会が7月25日に、選手村の施設を作るための木材を無償提供する自治体を公募しはじめたことなどをうまく揶揄しているとして、賛同を得た。

こういったパロディポスターに続いて、ポスターを制作し、投稿したしょかきさん。どのような思いでポスターを作ったのだろうか。

■きっかけは"東京五輪への怒り"ではなく"文字へのこだわり"だった

ハフポスト日本版の取材に対し、しょかきさんは「(他のパロディポスターの)文字の形について『そうじゃない!』と感じたのがきっかけ」と話した。

元々の1941年のポスターが作成された時代には、「既成の文字である"フォント"がまだなかったはずなので」手書きの文字をスキャンして作成したという。

「それっぽい文字なら書けるので、どうにかその『そうじゃない』感じを払拭できないかと思い、本当に勢いで作成しました」と語った。

東京五輪への反対意見を述べようとしたり、木材の無償提供を呼びかける施策への批判をしようとしたりしたのではなく、あくまで「パロディするなら手法にもこだわるのが良いのでは」という気持ちでこのポスターを作成したというしょかきさん。

ポスターを見たTwitterユーザーからは「素晴らしいセンス」「素晴らしいクオリティにただただ感服……」などのコメントがついた。

同時に、しょかきさんのそもそもの制作意図を離れて、東京五輪の施策に対する批判の声もあがった。

リアリティのある創作が、議論を呼んだ。

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