肺腺がんとは? ET-KINGのリーダーいときんがステージ4と公表、脳にも転移

いときんさんは、「自分の音楽、哲学に向き合い、まだまだ作品を残したいと思っています。生きたい︎!!」とコメントしている。
ET-KING公式サイトより

ヒップホップグループ「ET-KING」のリーダーいときんさん(38)が、肺腺がんの治療に専念するため個人のライブ活動を休止すると発表した。同グループの公式サイトで8月3日、発表された

公式サイトに掲載された本人の声明によると、いときんさんは2017年6月に受けた健康診断で、肺腺がんにかかっていることが発覚した。ステージ4の進行がんで、リンパ節や脳にも転移しているという。

7月26日から大阪市内の病院に入院しており、いときんさんは「ET-KINGのリーダー、いち大阪のブルースマン、そしてHIP HOPのトラックメイカーとして、自分の音楽、哲学に向き合い、まだまだ作品を残したいと思っています。生きたい︎!!」とつづっている。

■肺腺がんとは?タバコを吸わなくても...

肺腺がんは、4つに分類される肺がんのうち最も一般的なタイプ。「肺がん」は喫煙者に発症リスクが高いように思われがちだが、肺腺がんに限ってはそうは言い切れないという特徴がある。

医療機器会社オムロンの公式サイトによると、喫煙による肺がんの発症リスクは、タバコを喫わない人と比較して男性で4~5倍、女性で3倍程度。ところが、肺腺がんに限っては男性で2~2.5倍、女性で1.5倍程度で、「タバコを吸わなくても肺腺がんになる」ケースが多いとして、警戒を呼びかけている。

神奈川県病院機構・理事長の土屋了介さんは、ハフポスト日本版の取材に対し、一般人が気をつけるポイントについて以下のように説明している

「血液が酸素を取り込む肺胞にできるがんで、早期に発見して手術すれば、完治する可能性が高いです。発症早期では全く症状が出ないので、人間ドックなどでないと発見できません。特に40代以上はがんの発症率が高いので、CTスキャンを2年ごとに受けるなどして注意した方がいいでしょう」

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