「スマホ依存」から家族を守る、マクドナルドの新店舗。ロッカーに預ける仕組みをシンガポールで導入

食事中の携帯端末の操作は「家族のきずなの障害に」。

マクドナルド・シンガポールの店舗に10月16日、スマホ・携帯電話などの端末を預けるロッカーが設置され話題になっている。設置の狙いは、食事中に携帯端末の操作をすることを防止し、家族の絆を深めてもらうことだという。

導入されたのは、シンガポール東部のマリーナ・コーブ店。店内に透明な鍵付きのロッカー100台が設置されており、客が自由に携帯端末を預けることができる仕組みになっている。

CNNによると、マクドナルド・シンガポールでは導入前、9月に302人に対するアンケート調査を実施した。その結果、ほとんど(98%)の人が、家族といるときにいつも携帯端末を使用していると回答したという。

また、ストレーツタイムスによると、60%が、携帯端末の使用が家族の交流を減らしていると回答。また、58%が家族団らんの時間に別の家族が携帯端末を使用していることに不満を感じると回答している。

シンクタンクのDQインスティテュートなどが2016年に行った調査では、シンガポールの12歳の子が、1日平均6時間半以上を携帯電話・スマートフォンやタブレットなどの電子機器の使用に費やしているとの結果が出ており、「スマホ依存」が社会的問題になっている。

マクドナルド・シンガポールのブランド・顧客対応担当のリンダ・ミン氏は「食事中の携帯端末の操作は家族が絆を深めるのを妨げる場合があると感じた」と話している

シンガポールでは初めての試みで、好評であれば他の店舗にも拡大するという。しかし、このInstagramユーザーは「一台も預けられていなかった」と報告している。

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マクドナルド・インドでは同様のキャンペーンを2015年に実施していた。

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