舛添要一氏、小池百合子代表のパリ会見に「希望の党が払わなければいけない」(衆院選2017)

「大将が戦場にいないっていう戦いは無理」と苦言も
舛添要一氏(左)と小池百合子氏
舛添要一氏(左)と小池百合子氏
時事通信社

2016年6月に政治資金問題などで辞任した前東京都知事の舛添要一氏が10月23日にTBS系「ビビット」に出演し、22日投開票の衆院選で惨敗した希望の党代表の小池百合子・東京都知事が出張先のフランス・パリで敗戦の弁を語ったことについて疑問を呈した。

希望の党は安倍政権打倒を掲げ、一時は追い風も吹いたこともあり235人を擁立(公示前議席57)した。しかし失速し、結局50人しか当選できなかった

舛添氏は今回の選挙結果について「野党の分裂が自民の大勝を産んだんで、前原(誠司・民進党代表)さんや小池さんがオウンゴールやっちゃったなという感じですね」とコメント。希望の党への流れが変わったことについては「要するに二足のわらじはダメなんですよ。私は政党の代表もやったし大臣もやったし、都知事もやった。めちゃくちゃ忙しいから、二つは無理。彼女は人気が上がったんで、これを踏み台にして、女性初の日本の総理大臣になりたい」と語った。

小池氏について「希望の党を作った大将ですから、大将が戦場にいないっていう戦いは無理なんですよ。だからやるなら出なきゃダメだったんです」と小池氏の不出馬が敗因だったと訴えた。

また、舛添氏は、小池氏がパリで敗戦の弁を述べたことについて「小池都知事はパリで会見しているが、希望の党の代表としての行動なら、都の出張費用を使うべきではない」と強調。自身の都知事時代については「私は、石原(慎太郎・元都知事)さん、猪瀬(直樹・元都知事)さんがやって来たのを、そのまま職員が『この飛行機に乗って下さい』って言ったので乗っただけなんで。それは都知事としての仕事をやったんで、今でも自分の仕事をやったと思っています」と述べた。

舛添氏はさらに、小池氏について次のように指摘した。

ただ、これは国政の代表だから、カネは希望の党が。例えば東京都が取った(ホテルの)部屋を使ってやるんだったら、それはダメなんですよ、希望の党がそれを払わなければいけない。きちんとけじめをつけないといけないから、二足のわらじは無理だって申し上げたんです。政党の党首なら、政党のカネでやらなきゃいけない。

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