カタルーニャ独立主導、プッチダモン前州首相ら5人拘束 ベルギーに出国していた

「身の安全が保証されるまで帰国しない」と表明していた
Asahi

プッチダモン前州首相ら5人拘束 カタルーニャ独立主導

スペインからの独立運動を率いて憲法違反を重ねたとして、スペイン司法当局から「反乱罪」などの容疑で逮捕状が出ていたカタルーニャ自治州のプッチダモン前州首相と州の元幹部ら4人について、ベルギーの司法当局は5日、身柄を拘束した。判事が聴取し、6日午前(日本時間同日夕)までに逮捕状を執行するか保釈するかを決める。

5人は5日午前、ベルギー警察に出頭したという。逮捕されても異議の申し立てができるため、スペインへの身柄引き渡しには2~3カ月かかる可能性がある。逮捕・送還となれば、独立派の反発は必至だ。

プッチダモン氏らは、スペイン政府がカタルーニャの自治権を停止し、州政府幹部らを解任した後、ベルギーに出国。「身の安全が保証されるまで帰国しない」と表明する一方、ベルギー当局の聴取には協力する意向を示していた。

スペインの裁判所は3日、欧州連合(EU)加盟国間で同じ効力を持つ「欧州逮捕状」を出し、ベルギー当局に協力を要請。スペインに残るカタルーニャの元州幹部らは裁判所の召喚に応じた後、身柄を拘束され、プッチダモン氏は「政治弾圧だ」などと批判していた。(ブリュッセル=津阪直樹)

(朝日新聞デジタル 2017年11月06日 00時50分)
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