女優モーリン・オハラ、1945年にハリウッドのセクハラ問題を訴えていた!

オハラは「性的魅力のない冷めたじゃがいも」というあだ名を付けられたそうだ。

先月、ハリウッドの重鎮ハーヴェイ・ワインスタインによる数十年にわたる性的嫌がらせと暴力の問題が明るみになって以来、堰を切ったように同様の被害を訴える人々が名乗りを上げ始めた。しかし、多くの人たちが言っているように、これは今に始まった話ではない。ハリウッドの黄金時代を飾ったこのスターも、70年以上前にエンタメ業界におけるセクハラ問題を訴えていたようだ。

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1945年に『New York Mirror』に掲載された記事をツイッターにアップしたのはピアニストのジェームズ・ローズ氏。記事には、女優の故モーリン・オハラ(『静かなる男』、『わが谷は緑なりき』などに出演)が映画の撮影時に監督やプロデューサーといった有力者から不適切な要求をされたことへの怒りが綴られている。彼女は要求を断ったことで不利な立場に追いやられてしまったという。

「これは1945年の話。何て女性だ」

アイルランド系のオハラはこのせいで「性的魅力のない冷めたじゃがいも」というあだ名を付けられたそうだ。

「あまりに腹が立ったので、ハリウッドを去ろうと思いました。最悪な気分になり、朝が来て仕事に行くのが憂鬱でした」と彼女は同紙に語っている。

彼女の告白は続く。

「私はハリウッドの中傷合戦において救いのない犠牲者です。監督やプロデューサーが毎朝私にキスしたり体を触ったりするのを拒んだせいで、私が女じゃない、冷たい大理石の彫刻だとあちこちで言いふらされました。私が夫と離婚し、子供を手放し、私の名前と写真があらゆる新聞に載るまで、私のことを大理石の塊のように扱うのかもしれません。それがハリウッドの求める女性であれば、私は今すぐここを去ります」

オハラが訴えている内容は今世間を騒がせている話と全く変わらない。ハリウッドではこのような問題がはるか昔から(オハラの場合、ほぼ1世紀)蔓延していたことがわかる。改めて明るみに出た彼女の声が再びかき消されないことを祈りたい。

(2017年11月8日「AOLニュース」より転載)

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