小林よしのり氏、子ども連れの山尾志桜里氏に取材した週刊誌FLASH記者を糾弾

「ヤクザ顔負けの脅迫取材で、子供の心も傷つける人権侵害の域に達している」
小林よしのり氏
小林よしのり氏
Jiji

漫画家の小林よしのり氏は11日10日、週刊誌「FLASH」記者による、山尾志桜里衆院議員らへの取材手法を自身のブログで取材の様子を克明に記し、「度を超している」として厳しく批判した。

山尾氏は、当選後のインタビューで、週刊誌やテレビなどでその関係が取りざたされた倉持麟太郎弁護士を憲法論議のための政策顧問として迎える意思を明らかにしていた。FLASHの取材はそうした動きを受けたものとみられる。

ブログによると、同誌記者が倉持氏の自宅周辺を張り込み、本人が出てきたところを、

「『奥さんは不倫相手の政策顧問になることを了承してるのですか?』と大声で叫びまくる。近所の家々に届くような声で、いまだにこんな気色の悪い取材を続けているのだ」

としている。

また同誌記者は10日、通学のために子どもと出てきた山尾氏にも接触したという。ブログによると、

「『最初は『倉持、男女関係』と書いたノートを見せていたが、子供が怯えるから、山尾氏が子供の手を引きながら、走って逃げたら、後ろから男が追跡。するとなんと前から、もう一人の男が出てきて、子供の前に立ちふさがる!挟み撃ちして、子供がいる前で、『別れ話は本当か?』とか、意味不明の大声を発して、完全に子供を恐怖で立ちすくませた。しかも子供の写真まで撮ってしまったのである!(中略)子供はずっと怯えていたという」

一連の取材手法について、小林氏は「ヤクザ顔負けの脅迫取材で、子供の心も傷つける人権侵害の域に達している」と断じ、小林氏が同誌で連載している「よしりん辻説法」という漫画コラムで、同誌の取材手法を批判する内容のものを掲載すると宣言。最悪の場合、連載中断も辞さない構えを見せていた。

しかしその後ブログを更新、同誌編集長から謝罪の電話があり、このときの取材をもとにした記事は掲載が「取り下げになった」と報告。

「怒りに任せて『FLASH』批判の『よしりん辻説法』を描き始めていたが、こちらも止める」と考えを改めた。 「編集長は基本的には常識ある人だが、現場は写真を撮るのに夢中で、暴走するらしい」としている。

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