「セクハラ疑惑の男を追放せよ」ワンダーウーマン主演女優が表明、続編ボイコットも

主演のガル・ガドットなしで続編制作は困難だが…。
ガル・ガドット
ガル・ガドット
Mario Anzuoni / Reuters

ハリウッド映画界を揺るがすセクハラ・性暴力問題で、告発された映画監督のブレット・ラトナーの問題が新たな騒動の火種となっている。

2017年版の映画「ワンダーウーマン」には、ブレット・ラトナーの制作会社が関わっていた。事態を重く見た主演女優、ガル・ガドットは、彼の関与を排除しない限り、続編には出演しないと配給会社のワーナー・ブラザーズに通告したとPage Sixが報じた。

ガル・ガドットは10月に行われたブレット・ラトナーの晩さん会を欠席するなど、彼の一連のセクハラ疑惑に対して、強い懸念を表明していた。

情報筋の話として、ガル・ガドットは「女性が自分たちの能力を発揮して生きることを祝う映画のシリーズが、セクハラ疑惑のある人物に恩恵をもたらすことはあってはならない」と語っているとPage Sixが報じている。

彼女は10月13日、公式Instagramでも「性暴力・セクハラは決して許されない」とする力強い声明を発表している。

ブレット・ラトナーについては、女優オリヴィア・マンら6人の女性たちが、長年にわたってセクハラ・性暴力を受けていたとロサンゼルスタイムズが報じている。

そのうち、オリヴィア・マンは、駆け出し時代にラトナー監督の作品「ダイヤモンド・イン・パラダイス」に出演した際、ブレット・ラトナーが彼女の前で自慰行為をしたなどと告発をした。

ブレット・ラトナー
ブレット・ラトナー
Danny Moloshok / Reuters

ワンダー・ウーマンは全世界興行収入で8億ドル(約876億円)以上となるヒット作品となり、2019年11月に続編の全米公開が発表されている。

ワーナー・ブラザーズはLAタイムズの報道直後にブレット・ラトナーとの関係を絶ったことが報じられているが、続編制作で、セクハラ疑惑の渦中の人物にどのような姿勢で臨むのか、注目を集めている。

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