東芝がバスケBリーグの「川崎ブレイブサンダース」手放す。DeNAの傘下に。

経営悪化に伴ってバスケ事業を移譲します。
時事通信社

サザエさんの次はプロバスケットボールチーム−−。

経営再建中の東芝のスポンサー降板や事業撤退が加速している。

長年携わってきた、プロバスケットボール男子Bリーグ「川崎ブレイブサンダース」のチーム運営から撤退し、DeNAに事業譲渡することが決まった。チーム側が12月6日、公式サイトやSNSなどで発表した

川崎ブレイブサンダースは、1950年に前身の東芝バスケットボール部として創設。2016年のBリーグ発足に伴いプロ化し、東芝がメインスポンサーになっていた。優勝4回などリーグ屈指の実力を誇る強豪チームだ。

DeNA側は2018年1月以降、バスケ事業専門の子会社を設立。今シーズンが終わる2018年7月までに、東芝側の子会社「TBLS」から運営体制の引き継ぎを完了する。

東芝は、DeNAが既にプロ野球球団を運営している点などを考慮し、譲渡先として最良であると判断。意見交換を重ね、両者の合意に至ったという。

チームのオーナーは DeNAに変わるが、東芝は引き続きオフィシャルパートナーとして支援を継続するという。

「TBLS」の荒木雅己社長は、公式サイト上で次のようにコメントした。

「今後、DeNAグループの持つプロスポーツビジネスのノウハウを活かすことで、スポーツを通じた川崎の地域活性化、日本バスケットボール界の発展により一層貢献できるものと考えております。67年間にわたり現在の川崎ブレイブサンダースに続く活動を支えてくださった東芝への感謝を示したいと考えています」

■川崎ブレイブサンダース、どんなチーム?

川崎ブレイブサンダースは、前身の東芝バスケットボール部を含めて67年の歴史を持つ。川崎市を本拠地に活動し、リーグ優勝4回、バスケの日本一を決める天皇杯で優勝3回を飾っている。

2016年に始まったBリーグでも、中心チームとしてリーグを牽引している。

昨シーズン(2016年9月〜2017年6月)のリーグ戦では堂々の勝率トップ。

決勝トーナメントでは、惜しくもリンク栃木ブレックスに敗れたが、準優勝という華々しい結果となった

これまでも数々の選手が、日本代表に選出されている。

そんな強豪チームを支える企業の交代劇。バスケットボール界への影響が懸念されそうだ。

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