ロシアの首都モスクワ市は、12月30日から1月9日までの間、大規模な人出が予想される場所での酒の販売を制限する。ロシア国営ノーボスチ通信などが伝えた。
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ロシアでは年末年始、人々は屋外で酒を飲みながら祝賀ムードを楽しむことが多いが、酔っ払った末の暴力事件などもなくならない。今回の措置は、こうした事態を防ぐ狙いがあるとみられる。
国営タス通信によると、制限されるのは、大晦日や元日、ロシア正教のクリスマス(1月7日)にちなんだイベント会場や中心部の広場。その周辺に並ぶカフェやレストラン、商店なども含まれる。ガラスの容器に入った酒やノンアルコール類が期間中、販売できなくなるという。
この時期、モスクワの気温は零下となるが、市民の中には、年末年始、イベントに繰り出しては屋外で酒を飲みながら祝賀ムードを楽しむ人も少なくない。ところが、酔っ払って酒瓶で人を殴ったり、路上に捨てられた瓶で滑るなどして怪我をしたりする人が後を絶たず、当局は対策に頭を悩ませてきた。
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観光名所になっている「赤の広場」では大晦日の夜、人々がシャンパンを持ち寄って集まり、夜空の下で乾杯しながら年明けを祝うのが冬の風物詩になっていたが、安全上の観点から数年前に禁止。入り口には警察官による「検問」が設けられ、酒瓶などは没収されるようになっている。