Presented by iroha

セックス、体、恋愛…杉本彩さん、川崎貴子さんとぶっちゃけ!「iroha」イベントに潜入 #LadiesBeOpen

そう、とにかく、話してみないことには始まらないのだ。

この社会ではまだまだ、女性は奥ゆかしいものであるということになっていて、女性が自由に恋愛のことや自身の体のこと、セックスのこと、女性としての不安や悩みについてオープンに話すのは難しい。

そんな現状を打ち破ろうと、女性向けアダルトアイテムを展開するブランド「iroha(イロハ)」が15日、女性のための本音トークイベント「iroha presents~ぶっ茶け会談」を開いた。

茶せんをモチーフにしたirohaの新作アイテム(ローター)「iroha zen」の世界観を反映した、「男子禁制」の隠れ家のような空間。

iroha zen
iroha zen
HUFFPOST JAPAN

女優・作家・ダンサーの杉本彩さんと、働く女性をサポートする会社を経営しハフポスト日本版などでコラムニストとして活躍する川崎貴子さんが艶やかな着物姿で登場し、女性の生き方、恋愛、セックス、体、年の重ね方など、多岐にわたる内容をぶっちゃけた。

イベントの冒頭、杉本さんと川崎さんが早速近況をぶっちゃけた。

HUFFPOST JAPAN

川崎さん(以下敬称略)「2週間前に、乳首を作ったんです。乳がんで、昨年の11月に右の乳房を全摘出しました。半年前におっぱいを再建し、2週間前に新たな乳首を作りました。みなさん、乳首って作れるんですよ。乳がんは早めに見つかれば生存率が高い。先進国では日本女性は乳がんの検診率が低いので、検診を受けてくださいね」

杉本さん(以下敬称略)「私は25年以上動物愛護の活動をしていて、2014年に動物愛護の財団法人を立ち上げ、広域認定されました。日本全国で講演や政策提言をしていく中で、しばらく女性ということを置き去りにしてきてしまいました。来年、50歳ですからね(会場どよめき)。もう一回しっかりと、女性としてセンシュアルに生きないといけないと思っています」

会場では約20人の参加者に「今年一番のぶっちゃけ」を募集。中には「会社の上司に抱かれかかっています。既婚者の上司から誘われ、なんとかかわしているところです。お二人はどう対処していますか?」という相談があった。

HUFFPOST JAPAN

川崎 「オフィスでのこういうトラブルは一番多いんです。とにかく社内で二人きりにならないのが鉄則。対処法としては、まずはこのご時世、上司に対して「まずいですよね。」と冷静にかますこと。次に『私の彼は...』というノロケ話を言い続けることです。それでもしつこい上司には、ちょっとずつ危ない人だと思わせるのもいいですね。『私、好きになると夜中でも彼の家に会いに言っちゃうんですよね』とか。ちょっとずつ怖さを増していくのが、正しいお作法です(笑)」

杉本 「上司関係なく、ダメというものはダメと言うこと。やっぱり、自分が女性をコントロールできるって勘違いしている男性にいかに目を覚まさせてあげられるか。怖い女だなって、ゾッとするような一面を見せるのは正しいかもしれないですね」

「5年半付き合って、同棲もしていた彼氏がゲイになったんです。何か怪しいなと思ったら、浮気相手が男性でした」という相談も。

杉本 「それはバイセクシャルでは?元々そうで、気づかなかったということでは。浮気相手が女性だったらまだ可能性はあるかもしれませんが、そうなると吹っ切れますよね」

川崎 「いい女にはなれるけど、いい男にはなれないですからね」

参加者の女性 「母に言ったら、『男には勝てないよ』と言われちゃいました。勉強になりました」

川崎 「それをネタに、来年、頑張っていきましょう!」

「彼氏のMっ気が強いんです。私がサービスしてあげるのはいいけど、本当はリバーシブルでいきたい。お二人、年下の旦那様に対してどう切り替えていますか?」という赤裸々な質問も出た。

HUFFPOST JAPAN

杉本 「自然と役割ができていくもの。『あなたはこうだから』という、会議みたいな感じじゃなくて、感じ合いながらこれがベストの関係だと探り合っていくのがいいですね。時間と労力と繊細さが大事。うちの場合は私が表に出て、彼は影でサポートしてくれているんですが、家の中ではガラッと変わるんです。それでバランスが取れる。相手の一番心地いいところを見つけていくのは、根気のいる作業ですよね」

川崎 「彩さんと同じで、私が大黒柱。家では彼が社長として家のことを回してくれている。男女の話はダンスに似ていて、無言のコミュニケーションがある。出来レースじゃないけど、予定調和を踊っている感じ。そこが合うようになったら結婚とか長く付き合っていけるのでは」

杉本 「彼氏が、自分の指向を彼女に言えたり、求めたりできるのが素敵だと思う。かなり素直に興味があったんでしょうね。自分が求めていることを相手に言えないのは不幸ですね」

川崎 「自分がやりたいことを開示できる強さがある。気づけるって素敵。羨ましいことですよ。私は結婚前は同棲した方がいいと思うんですよね。2人で一緒に暮らさないとわからないことがあるので」

「最近、SNSで『男を食った』などと言っている女性がいて驚きます。どう思いますか」という質問も。

川崎 「『食った』とか『やってやった』と使う人がいます。相手を支配する。人じゃなくて物だと思っているのでしょうか。男女が、もしくは同性同士でも、仲良くコミュニケーションするのはすごくいいことだと思います。ただ、物のように、食べ物のように言ったりすることで、いい人に出会える確率が減るような気がします」

HUFFPOST JAPAN

杉本 「なぜ公開するのでしょうか。自慢でしょうか。それ自体、エロティックじゃないですよね。秘めることこそにエロティシズム、ミステリアスをまとうことができる。秘めたるものという美しさがあるんですよ」

女性として生きるうえで何を優先するかという相談もあった。「仕事に打ち込んでいるうちに婦人科系の病気を患い、現在回復中。ピルをすすめられましたが、そろそろ妊活もしたい。仕事、妊活、体のこと、何を大事にすればいいでしょうか」

川崎 「いずれも両立していかなきゃいけないこと。今回、がんになって、知り合いやSNSでこんなに世の中でガン患者さんがいたんだと思いました。治療をしながら、食べていかねばならない。婚活や妊活もしなきゃいけない。ダブル、トリプルで焦ります。私が手術した時も、優先順位を考えましたが、まず命だなと。自分が死なない、といううえで、じゃあ次、仕事をどうしよう、と。とにかく、命だけは確保してほしい」

杉本 「私はすごく大きな病気はしていませんが、体に鞭打って働いているので度々入院したり、救急車で運ばれたりしています。健康あっての仕事だし、健康あっての人生。自分の体を労ってこななかったことに対してはすごく反省しています」

「セックスの時の羞恥心をなくすにはどうすればいいですか?」というストレートな質問もあった。

杉本 「やっぱり愛している人、本当に信頼している人でないと、そこは乗り越えられない。肉体と魂を交わらせる究極の行為だと思うから、誰とでも最高のセックスができるわけじゃない。特別な人とだけ素晴らしいセックスにたどり着けると思います」

HUFFPOST JAPAN

川崎 「私に相談に来る女性達も皆、綺麗で可愛くて仕事もできて。それなのに、皆自己肯定感がないんです。『私なんて、本当の私を見せたら嫌われる』と思い込んでいる。でもね。本当の自分を見せないって、実は相手にも同じことを要求することだし、相手を信用していないということにつながるんですよ。自分の自己肯定感が低いがゆえに彼氏とベッドの上でもそうなっちゃうのは、お相手にとっても不幸なこと。自己肯定感は意識することで上げられるし、もっと自信を持ってほしいですね。自分のことを正当に、もっといい女だと認めてあげてね。『私はこうなりたい』を大事にしてほしいです。本当のパートナーなら、『私がこうしたい』と言っても幻滅しませんよ。まずは自己評価、自己肯定感を上げていきましょうね」

杉本 「私はアンチエイジングではないんです。若い頃から成熟したい、早く大人になりたいと思ってきました。年を重ねることを恐れなくていいんですよね。失った若さの分、別のものを吸収できると思う。私は若い頃よりも、今の方が生きやすいし、楽しいと思う。若い間はいっときのもので、中年から先が長いんです。若さにしがみつかないこと!」

川崎 「共感!日本は非常に若くて子供っぽいことが美徳とされていますよね。私も家には超若い女性(娘)が2人いるんです。向こうは思春期で、私は更年期。ホルモンとホルモンの戦いです(笑)。ただ、更年期の方は、年齢と同じ分学んでいるんです。大人の女としての時間はとても有意義。今日はプロにメイクと着付けをやっていただいて気分が上がりましたが、自分が日常や非日常で『上がる』ポイントを知っておくのはいいですよね。定期的に投入してみては」

なぜirohaが「ぶっちゃけ」イベントを開いたのだろうか。広報の西野芙美さんに聞いた。

HUFFPOST JAPAN

「irohaは2013年にスタートしたブランドで、『女性らしくを、新しく。』というコンセプトです。今までのアダルトグッズは男性視点で、男性が女性に対して使うものという意識がありましたが、irohaは女性が自分のために使うものと想定しています。新製品の『iroha zen』は見た目はコロンとして、女性の日常に溶け込める。しっとり、もっちりした感触で、全て防水で、使った後に清潔にしまっておけます。日本女性に寄り添った製品づくりを心がけています」

HUFFPOST JAPAN

「近年女性の自立が進み、これまでの伝統的な価値観と新しい価値観の狭間にいる女性は、普段鬱憤がたまっています。まだまだ性に対するタブー視は根強く、生き方について窮屈な思いをしている人もいて、なかなか正直に思いをぶつける機会はないと思います。女性だけのイベントで、普段思っていることを正直にぶっちゃけて、女性の本当に自然な生き方について考えるきっかけを持っていただければと思い、今回のイベントを企画しました」

そう、とにかく、話してみないことには始まらないのだ。

irohaはネットでもぶっちゃけ相談を募集している。応募フォームで応募すると、抽選で 10 名に、杉本彩さん・川崎貴子さんからのアドバイスを受けることができる。iroha公式Twitterアカウントで公開後、当選者にはメールで連絡がある。18歳以上の女性限定で、応募は12月18日~21日19 時。

lbo

ハフポストでは、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。

女性のカラダはデリケートで、一人ひとりがみんな違う。だからこそ、その声を形にしたい。そして、みんなが話しやすい空気や会話できる場所を創っていきたいと思っています。

みなさんの「女性のカラダ」に関する体験や思いを聞かせてください。 ハッシュタグ #ladiesbeopen も用意しました。 メールもお待ちしています。⇒ladiesbeopen@huffingtonpost.jp

注目記事