監禁のプレハブ、2畳で暖房なし 死因は凍死、会話はスピーカー越し

長女は33歳。体重は19キロで、低栄養状態だった。
33歳の長女が凍死した自宅=26日午前、大阪府寝屋川市、矢木隆晴撮影
33歳の長女が凍死した自宅=26日午前、大阪府寝屋川市、矢木隆晴撮影
朝日新聞社

2畳に簡易トイレ、会話はスピーカー越し 寝屋川監禁死

大阪府寝屋川市の自宅に長女(33)の遺体を遺棄したとして、会社員柿元泰孝容疑者(55)と妻の由加里容疑者(53)が23日に死体遺棄容疑で逮捕された事件。大阪府警によると、長女には精神疾患があったといい、両容疑者は「暴れるので、16、17歳の頃から自宅内に造ったプレハブの部屋に入れていた」と供述しているという。司法解剖の結果、死因は凍死だった。

府警によると、長女は身長約145センチ、体重は約19キロで低栄養状態だった。体の脂肪が極度に少なくなり、体温を保つ機能が低下したことによる凍死だった。18日ごろ死亡したとみられるという。

捜査関係者によると、自宅の中にプレハブで仕切られた広さ約2畳の部屋があり、18日に両容疑者が長女の遺体を発見した。プレハブの内側には簡易トイレや監視カメラを設置。このカメラのモニターとスピーカーを通して会話ができるようになっていた。外側から施錠する構造で窓はなかった。外側に設置した給水タンクからチューブを通して水を飲めるようにしていた。冷房が設置されていたが、暖房はなかった。

(朝日新聞デジタル 2017年12月26日 19時48分)
関連ニュース

注目記事