ウーマン村本、尖閣諸島を中国に「明け渡す」と発言して物議

沖縄は「もともと中国から取った」と発言 ⇒ 「拡大解釈でした」と反省
ウーマンラッシュアワー・村本大輔氏(2017年10月撮影)
ウーマンラッシュアワー・村本大輔氏(2017年10月撮影)
Kei Yoshikawa

お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔氏が1月1日、テレビ朝日系の「朝まで生テレビ」に出演し、中国が攻めてきた場合、尖閣諸島は「明け渡す」などと主張した。

尖閣諸島について「僕は、取られてもいいです。明け渡します」

番組で、討論は憲法9条と自衛隊の話題になった。村本氏は憲法9条2項を守り、自衛隊は「武器は持たなくていいと思っている」と主張。「交戦権も放棄したほうがいい」などと述べた。

番組司会の田原総一朗氏が「非武装中立にするってこと?」と聞くと、村本氏は「自分はそうです」などととコメントした。

これに対し、東京大学大学院教授の井上達夫氏は、「多くの人は、非武装中立が何を意味するか、理解しないで言っている」と指摘。「じゃあ、攻撃されたらどうしますか?」などと質問した。

村本氏は「なぜ侵略されるんですか?」と逆質問。「意味がわからないですよ。なぜ中国とか北朝鮮が、日本を侵略するという発想になるかわからない」と、自身の疑問をぶつけた。

この発言に田原氏は、「もしも日本が、米軍と自衛隊がいなかったら、尖閣は中国が取るよ」と述べ、村本氏に「(尖閣を)取られていいわけね」と質問した。この問に村本氏は、「僕は、取られてもいいです。僕は明け渡します」などと述べた。

村本氏は尖閣諸島を明け渡す理由を説明する中で、「もし皆さんの身内に自衛隊とか軍隊がいて、その身内が人を殺して国を守ることってどうですか?」と、他の出演者に問いかけた。井上氏から「敵を殺さないで自分が殺される状況に置かれたらどうするの?」と詰められると、「じゃあ、殺されます」と言い切った。

沖縄について「もともと中国から取ったんでしょ」

この一連のやり取りのなかで、沖縄について、「もともと中国から取ったんでしょ」という村本氏の発言があった。

龍谷大教授の李相哲氏からの、「尖閣諸島をよこせと言ったら大丈夫だと言ったけれど、じゃあ、沖縄を下さいと言ったら、あげるんですか?」との質問に、村本氏は「もともと中国から取ったんでしょ」などと答えた。

しかし放送後、村本氏は実在するWEBサイトの画面をツイートし、自分の考えが「拡大解釈」であったとして、反省の弁を述べた。

注目記事