青木ヶ原の樹海で遺体を撮影して投稿、アメリカの人気ユーチューバーが批判にさらされる

「自殺はジョークにならない」
ユーチューバーのローガン・ポール氏
ユーチューバーのローガン・ポール氏
Getty Images for iHeartMedia

アメリカの人気ユーチューバ―が、山梨県・富士山麓の青木ヶ原樹海で自殺した男性の動画を投稿し、批判が殺到した。

動画を投稿したローガン・ポール氏(22)のYouTubeチャンネルには、1500万人が登録している。ポール氏は、「日本の自殺の森で死体を発見」というタイトルの15分間の動画を投稿した(削除済)。

動画には、ポール氏が青木ヶ原樹海で首吊り自殺したとみられる若い男性の遺体を発見するところが映し出されていた。

青木ヶ原樹海は、世界的に「世界で2番目に自殺が多い場所」として知られている

ポール氏が投稿したこの動画は収益が無効化されたが、最初の24時間で600万回再生された。

人気テレビドラマシリーズ『ブレイキング・バッド』のスター、アーロン・ポール(ローガン・ポール氏とは無関係)をはじめ、ネット上では批判が殺到した。

よくもこんなことが出来るな! 気分が悪いよ。多くの若い人がお前を尊敬しているなんて信じられない。とても悲しい。この最新動画を見て、彼らが目を覚ましてくれるように願うよ。お前は完全にクズだ。単純明快だ。自殺はジョークにならない。地獄でくたばれ。

ローガン・ポールは、まったくリスペクトできない。

彼の姿勢、手法は正しいと思えないし、今日の行動もムカつく。しかも、大勢の視聴者(多くの子供たち)が、彼を尊敬しているからね。

自殺はジョークではない。

自殺は再生回数を稼ぐ手段ではない。

自殺を軽くとらえてはいけない。

ローガン・ポールのやったことは受け入れられない。

もしいま、あなたが苦しんでいるのなら、どうか自分と真剣に向き合って、助けを求めて下さい。あなたの命はとても貴重です。あなたはとても貴重な存在です。

ローガン・ポールはクズだ。これが事実だ。

自殺はいかなる場合でもジョークにならないし、ローガン・ポールが動画を制作し、何百万人もの若者に向けて死んだ人の動画を投稿して、その後に笑って冗談をいう神経を持っているという事実。もし、これを支持する人がいるなら、本当に不快だし、その人は同じくらい異常でおかしい人だよ。

自殺は冗談じゃない。みんなが愛する人や、アイドル、ヒーロー、ファンを自殺で失っている。動画を撮り、被害者をあざ笑うことは自殺への啓発にはならない。落ち込んだ哀れな魂の遺体を見て笑う。亡くなった人やご遺族、そしてあなたの若いファンに対して、信じられないぐらい無礼だ。

ポール氏はTwitterで陳謝し、「動画を撮ったのは、ポジティブなさざ波を起こそうと思ったからで、こんなネガティブな嵐を起こすつもりはなかった」と弁明した。

「決してそういった意図ではありませんでした。自殺と自殺予防への意識を高めようとしたんです」と、ポール氏は付け加えた。

人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演する女優ソフィー・ターナーは、ポール氏の言い訳を非難した。

ばかな人だ。みんなの意識を高めてなんかいない。あなたは、あざ笑っているだけ。あなたの「謝罪」は信じられないぐらい自画自賛ばかり。あなたは成功(視聴数)にふさわしくない。みなさんが、この男のような体験をしなくてもいいように、神に祈っています。

他のTwitterユーザーたちは、ポール氏が投稿した全動画を、YouTubeから削除するように求めている。

2018年を始めるにあたって、まずローガン・ポールの全コンテンツをネット上から抹消しないか?

もしあなたがローガン・ポールの行動を擁護しようとするのなら、自分自身を見直す必要がある。まったくもって最低だ。この男にYouTubeをやめさせよう。

ローガン・ポールは退場すべきだ。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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