2018年01月12日 11時38分 JST | 更新 2018年01月23日 15時35分 JST

クラウドクレジットで投資する前に。知っておきたいリアルな実績と評判、杉山社長の経歴

ガイアの夜明け「金融維新 さらば銀行!?」出演で注目、銀行を辞めた男のその後

この世界ではいつも、お金をたくさん持っている人と、お金を必要としている人が存在している。お金を持っている人が必要としている人に貸す(投資する)ことで、新しいビジネスや雇用が生まれ、経済が回るのだ。​​​​

これまで、大手や政府系の金融機関がリードしてきた金融の世界。「金融維新 さらば銀行!?」を掲げた「ガイアの夜明け」(テレビ東京系・1/16放映)でも取り上げられたこのテーマ。まさに今、金融の分野で「維新」を起こそうとしている新たなプレーヤー「クラウドクレジット」を紹介したい。

高利回りで注目、投資型クラウドファンディングとは

近年、銀行や証券会社を介さず、お金を必要としている人と、投資したい人の両者を直接ネット上で結びつけようという動きが活発だ。「投資型クラウドファンディング」「貸付型クラウドファンディング」とも言われる。

Getty Images/iStockphoto

投資型(貸付型)クラウドファンディングでは、資金が必要な人や事業者に対し、1万円程度から手軽に投資することができる。利回りが数%〜10数%とかなり高いことも特徴で、最近、個人投資家から注目を浴びている。

不動産を担保にし、新しい事業を支援するものや、新エネルギーに投資するものなど、投資型クラウドファンディングの出資対象は様々だ。

成長著しい新興国投資に活路、クラウドクレジット

これまで日本ではほとんど扱われなかった、ペルーやカメルーンなど新興国の個人や事業者のローンに投資を行うプレーヤーも現れ、注目を集めている。

その名もクラウドクレジット株式会社。クラウドクレジット社長の杉山智行氏は大和証券SMBC、ロイズ銀行(英国)東京支店の資金部長を経て、2013年1月に会社を立ち上げた。

HUFFPOST JAPAN
杉山智行社長

世界に目を向ければ、爆発的な成長を遂げている新興国はあるし、お金を借りて新しい事業に挑戦したいという人もたくさんいる。しかし、その新興国の金融機関の資金供給力が低かったり、金融機関へのアクセスを持てなかったりする場合が多い。

クラウドクレジット

一方、国内経済は成熟しきっている。長く続くゼロ金利で、日本では金融機関にお金を置いておいてもなかなか増えない。だからこそ、クラウドクレジットが発見した新興国のチャレンジャーたちに希望を見出し、出資をしたい。そんな利用者が徐々に増えているという。もちろん、高い利回りに応じたリスクは承知の上だ。
​​​​​​

累計出資55億円、リターン約10%。新興国に着目

約55億円。クラウドクレジットのホームページに表示された、これまでの累計出資金額だ。現時点での推定リターンは平均10%前後という。

クラウドクレジット

クラウドクレジットが提供しているファンド情報を見れば、同社がいかに新興国に足を運び、個人への支援の可能性を見極めているかがわかる。

「ペルー金融事業者支援ファンド」

「ペルーマイクロファイナンス支援ファンド」

「カメルーン農業支援ファンド」

「カメルーン中小企業支援プロジェクト」

「バルト三国自動車リースファンド」

「東欧金融事業者支援ファンド」

などだ。

クラウドクレジットのファンドの期待利回りは多くが5%〜10数%。それなりのリスクも伴うため、同社では、できるだけ複数のファンドに分散して出資するよう勧めている。

「お金が余っている国と、足りない国をつなぎたい」

もともと杉山社長は、起業家になろうという思いはなかったという。

HUFFPOST JAPAN

イギリスの銀行で働いている中で、「お金が余っている国の人と、お金が足りない新興国の人を結びつけたい」と思うようになりました。そういう金融機関をつくりたかったんです。2012年1月に考え始めて、4月に会社を作ろうと思いました。

クラウドクレジット

ある本を手に取ったことをきっかけに、投資型クラウドファンディングの仕組みを知りました。金融機関を設立するには100億円もの資金が必要でしたが、クラウドファンディングだと立ち上げコストは1、2億円。これだと思いました。

家計の大半が「現金・預金」。投資に踏み切れない日本人

日本人は世界的に見ると、比較的お金を持っている。その一方で、預金や貯金を重視し、なかなか投資に踏み切れない国民性でもある。

日銀の調査によると、日本の家計の金融資産は半分以上が「現金・預金」(51.5%)の形で保有されており、株式や投資信託、債務証券の割合は少ない。欧米と比べると、日本人が投資より貯金を重視していることがわかる。

資金循環の日米欧比較(2017年8月 日本銀行調査統計局  https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf)より

一方、クラウドファンディングは成長中

そんな日本でも徐々に金融のIT化が進み、ネットで簡単に投資や運用ができるようになってきた。不特定多数の人から少額ずつ資金を募る、クラウドファンディングのしくみが普及してきたこともあり、投資に関心を持つ人も増えてきた。

矢野経済研究所の調査によると、国内のクラウドファンディングの市場は拡大の一途を辿っている。2013年には124億円だったが、2017年には1000億円を突破する見込みだ。

矢野経済研究所の調査より

杉山社長はクラウドファンディングの成長について、以下のように解説する。

2008年のリーマン・ショック後、なかなか銀行が社会にお金を届けられていない現実が続いてきました。大手の金融機関が規模の縮小を余儀なくされていて、必要な人にお金が行き届かない。

どうしたらいいんだ、という中で、余裕資金があってリスクを取れる個人が、銀行に代わってリスクを取って、直接、高い金利でお金を回していこうという動きが出てきました。金融の民主化ですね。フィンテックの高まりもあって、2013年を元年に、クラウドファンディングは日米欧で一気に広まりました。

ペルーに賭けた、7つの理由

数ある新興国のなかで杉山社長が最初に目をつけたのは、ペルーだった。出資先となる、「お金が足りない国」を探すため、自身で7つの基準を設定。リストアップしていった。

  1. 国のマクロ経済が成長していること
  2. 経済が安定していること。特にダウンサイドが小さいこと
  3. リスクに見合った高い金利が取れるマーケットがあること
  4. 国の金融法制がしっかりしていること
  5. 金融のプラクティスがしっかりしていること
  6. 外貨規制が厳しくないこと
  7. 外資規制が厳しくないこと

その条件に適ったのがペルー。居ても立っても居られず、前職で2週間の休暇を取ってペルーに飛んだ。2012年の秋だった。

tbradford via Getty Images

経済的には小さい国。大使館人質事件以外のことはほとんど知らなかったので、地銀の方を紹介してもらいました。ペルーにたどり着いたのは机上の論理でしたが、現地に行って間違いなかったと思いました。真面目な方が多く、内戦を乗り越えて経済成長真っ只中でした。

首都のリマの中心部は小綺麗な街でしたが、街を出ると都市の何倍もの広さのスラムが広がっていました。ペルーで金融機関を利用できている人はわずか20%。8割もの人がまだ金融サービスにアクセスできていないんです。でもお金を借りて事業をやりたい、成長して何倍にもして返したいという人が大勢いました。

帰国後に退職し、会社を立ち上げた。現在、ペルー、エストニア、メキシコに子会社を持つほどに成長した。

一流のキャリアを捨て集まった、頼もしい仲間

クラウドクレジットの社員数は現在36人。一流大学を卒業し、メガバンクや大手の証券会社、商社などの第一線で活躍していた人材が続々と集まってきている。なぜ彼らは大手のキャリアを捨て、ベンチャー企業である同社にジョインするのだろうか。杉山社長はこう語る。

大手金融機関に内定した時は、「自分が新しい金融を作っていくんだ」とキラキラしていた学生たちも、いざ入社したらゼロ金利が長く続き、金融が停滞している日本の現実とのギャップに悩み、違和感を抱えることになります。

そんな優秀で志の高い若者たちが、「金余りの国と金不足の新興国をつなげる」というビジョンに共感してキャリアを捨ててでも来てくれる。「大きい会社でできることをやり尽くしたので、もっと腕を試したい」と。ありがたいことです。

HUFFPOST JAPAN

成長していく金融機関として、職場文化づくりも心がけています。たとえば「フロントオフィス」「バックオフィス」という言い方は基本的に使いません。「俺らが稼いでいる」という傲慢さ、「私たちはコストセンター」という卑屈さはいらない。

金融機関はお客様のお金を預かっています。全員野球でミスなく運営をし、これからもお客様の期待に応えていきたいです。

         *

歴史ある金融機関の抱える課題を乗り越え、少額から、より個人間のフラットなお金の流れを導く、投資型クラウドファンディング。決して一過性の流行ではなく、今後も拡大が続いていくだろう。

「金融維新」の時代に奮闘するクラウドクレジット。彼らが提供する、新興国の人々の夢とベンチャー企業の志が詰まったファンドに、ぜひ注目して欲しい。

         *

ファンドの手数料等およびリスクについて

ご出資いただく際の販売手数料は頂いておりません。なお、出資金に対して、最大3.00%の運用手数料を運用開始時に(又は運用開始時及び2年度目以降毎年度に)いただきます。また、為替手数料その他の費用をご負担いただく場合があります。為替相場の変動、国の政治的・経済的なカントリーリスクや債務者の債務不履行等により、元本に欠損が生じるおそれがあります。ファンドの種類ごとに、手数料等およびリスクの内容や性質が異なります。ご投資にあたっては匿名組合契約書や契約締結前交付書面をよくお読みください。

クラウドクレジット株式会社

・第二種金融商品取引業: 関東財務局長(金商)第2809号

・一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 加入