H&Mが“ダイバーシティ”を担当する新リーダーを任命 黒人モデル起用への人種差別批判を受け

「グローバル企業としての社会的責任」
2018年1月15日撮影
2018年1月15日撮影
時事通信社

ファストファッション大手・H&Mが1月16日、ダイバーシティと包括性に同社としてグローバルで取り組むための担当リーダーを任命したと発表した。「ジャングルで最もクールな猿」とプリントされたパーカーの広告に黒人少年を起用し、世界中から「人種差別的」との批判された件を受けての対応となる。

同社はFacebookページで、一連の出来事は「全く意図していないものだった」としながら、「グローバルブランドとして、私たちの社会的責任が、いかに大きいものであるかが明確に示された」と綴った。

ハフポストUS版によれば、新リーダーに任命されたのは、元々、経営者と従業員の関係調整を行う部署(Employment Relations)でグローバルマネージャーを務めるアニー・ウー氏。細かな業務内容等は明らかにされていない。

欧米などでは、アフリカ系や非白人の人を猿にたとえるのは、人種差別とされることが多い。

「今の時代において、ブランドやアートディレクターがこんなに不注意で、無知でいるなんてありえない」などの批判が殺到したことを受け、H&Mは謝罪。しかし謝罪後も、南アフリカ国内でH&Mの店舗が襲撃されるなど、騒動は尾を引いていた。

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