自民・額賀派が分裂含み 額賀福志郎会長への退任要求が表面化

「ポスト安倍」候補も動きを活発化
派閥の例会後にブリーフをする額賀会長(右)=東京都千代田区永田町
派閥の例会後にブリーフをする額賀会長(右)=東京都千代田区永田町
朝日新聞社

自民額賀派、分裂含み 「ポスト安倍」候補も動き活発に

 自民党第3派閥の額賀派(衆院34人、参院21人)で、額賀福志郎会長への退任要求が表面化した。参院側が退任を求め、25日の派閥例会を一斉に欠席した。分裂含みの展開で、9月に予定される総裁選に向けた同派の動向に影響する可能性がある。また「ポスト安倍」候補も動きを活発化している。

 25日正午、国会近くで開かれた額賀派例会に参院議員の姿はなかった。同じころ、国会内に額賀派の全参院議員21人が集結。そこで吉田博美参院幹事長が「31日までの会長の退任を求める。辞めなければ重大な決意をする」と表明し、対応一任の署名を取り付けた。

 額賀氏は2009年に同派会長に就任。派内には、総裁候補に名前が挙がらず、規模拡大も進められない額賀氏への不満がある。

 同派議員によると、吉田氏は11日に額賀氏と会談して退任を迫ったが、額賀氏は受け入れなかった。吉田氏は12日に同派参院議員に行動を起こすと宣言。「父親は青木(幹雄・元参院議員会長)、母親は尾辻(秀久・元参院副議長)。ついていくのが子どもの使命だ」と、参院に強い影響力を持つ青木氏の名前を挙げて結束を求めた。参院には額賀派には入らず、参院額賀派だけに所属する議員が10人おり、分裂しても参院で最大31人の勢力となる。

(朝日新聞デジタル 2018年01月26日 08時03分)

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