「ナスカの地上絵」がまた破損 トラック運転手が進入、100メートルの深いタイヤ跡

犯人はすぐに拘束された。

ペルー南部にある世界遺産「ナスカの地上絵」で1月27日、貨物トラックが標識を無視して遺跡地帯に進入し、地上絵の一部が破損した。ペルー文化省が30日に発表した。

トラックは「約100メートルの深いタイヤ跡」を残し、地上絵の直線3本の一部が破損したという。

ペルー文化省公式サイトより

ペルー文化省によると、異常に気づいた警備員が、犯人を拘束。3時間後に警察署に拘留されたという。文化省は、刑法に基づく制裁措置に向けてペルー当局への情報提供を行なっている。

「ナスカの地上絵」は2015年9月にも破損されたことがある。国際環境保護団体グリーンピースが、ハチドリの地上絵の近くに気候変動への対応を呼びかけるメッセージを設置した問題になった。

地上絵は傷みが激しく、政府は立ち入りを厳しく制限している。2015年1月には、フジテレビで放送された旅番組でディレクターがナスカの地上絵に寝そべるシーンがペール国内で話題になった(番組は2013年3月に放送)。

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