とても便利な「Google翻訳」。しかし、誤訳が思わぬ事態を招く時もある。
冬季オリンピック・ノルウェー選手団の料理チームも、Google翻訳を使って悲劇に見舞われた。ノルウェーのAftenposten紙が報じた。
料理チームのシェフが同紙に語ったところによると、シェフたちはGoogle翻訳を使って、オリンピックが開催地にある地元のお店に、食材を注文をした。
頼もうとしたのは、オムレツや目玉焼きなどをつくるための卵1500個。ところが、届いた卵の数はなんと10倍の1万5000個だった。その時になってようやく、翻訳が間違っていたことに気が付いたという。
「いつまでも搬入が終わらないんじゃないかと思えるくらい、卵はずっと運び続けられました。信じられない光景だった」とシェフのストーレ・ヨハンセン氏が語ったと、NBCニュースが報じている。
幸運にも、余分に注文した13,500個の卵は返品できたという。
100人を超えるノルウェーの選手が万全の状態で競技に臨めるよう、料理チームはほぼ24時間食事を作り続ける。もちろん卵料理もたくさんつくる予定だ。
選手にとって食事は、重要な要素だ。アメリカ冬季オリンピックチームのシェフを務めるメーガン・チャコスキー氏は「(オリンピックで食事をつくるのは)感謝祭のディナーを、一日に2回つくるような感じだとよく冗談を言っています」とABCニュースで話す。
同氏によると、選手の多くは1日に3000〜4000キロカロリー消費する。チャコスキー氏が平昌でつくる食事の数は、3000食にもなるという。
「トレーニングに加えて移動などもあります。選手たちはオリンピック期間中に自分の体を最高の状態に持っていかなければいけません。彼らの健康状態を守るために、新鮮な食材を使ってビタミンやミネラルを補給できるようにしています」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。