アート&カルチャー
2018年02月27日 16時35分 JST | 更新 2018年02月27日 16時35分 JST

試合中のため息が萎える。だからガンバ大阪はサポーターに頼んだ「あ〜じゃなくて、ウーにしてみない?」

きっかけは、コンフェデレーションズカップ

Masashi Hara - JL via Getty Images
ガンバ大阪のサポーター

スポーツの観戦中、惜しくも得点を逃したり、ミスしたりしたシーンで『あ〜っ』とため息を付いてしまうことがある。この何気ない仕草が、選手にとって大変なストレスになってしまうようだ。

そこでサッカー・ガンバ大阪は、ある方法を思いつき、公式Twitterで2月23日、サポーターに提案した。

投稿した動画の中で、MFの遠藤保仁選手がこう切り出した。

「惜しいシーンがあった時、ため息に近い『あ〜』という声ではなく、このスタジアムでは、選手の奮起を促すという意味で、低音で、『ウー』という声にしてみませんか?」

そうすることで、チームの後押しとなるポジティブな声援に変わると話している。

「スタジアム全体でこの声が出せれば、ファン・サポーターが一体感のある雰囲気になるんじゃないかなと思います。このスタジアムを最高の空間にするために、このチャレンジに取り組んでもらえれば嬉しいなと思います」

ガンバは公式サイトでも、この方法を勧めている。

ハフポスト日本版は2月27日、ガンバ大阪に取り組みのきっかけなどを聞いた。

ーー取り組みのきっかけを教えてください。

遠藤選手が日本代表として出場した2013年のコンフェデレーションズカップで、日本を応援してくれた現地のブラジル人が、惜しいシーンでため息じゃなくて『ウー』と低い声を送っていました。

選手たちを奮起させる意味があるようで、遠藤選手がその応援文化や空気感がいいなと感じたことがきっかけです。

その応援方法について、遠藤選手がイヤーブック(ファンクラブ限定の雑誌)のインタビューの中で話したら、16、17年シーズンはサポーター主導で広めてくれました。

18年シーズンからはさらに選手が奮起できるような雰囲気を作っていきたいと考えました。

ーー応援方法をお願いするのは、珍しいケースですね。

この『ウー』という声がスタジアム全体で出せれば、海外のスタジアムのような雰囲気になると思うので、ぜひこのチャレンジに取り組んでもらえればと思います。

ため息のプレッシャー

応援に熱が入ると、うまくいかなかった時に『あ~』とため息混じりの声は漏れてしまうものだが、この声が、選手の集中力を切らしてしまう例は、他のスポーツでもある。

日刊スポーツによると、元テニス選手のクルム伊達さんも2013年、試合中に観客から漏れるため息に不満を露わにしたことがある。

「ポジティブなものではない。エネルギーを周りに吸い取られる」と、試合後の会見で正直な思いを語った。

また、同じ元テニス選手の松岡修造さんも、コート上で観客に「ため息はやめましょう」とため息禁止令を出したことがある。

ガンバの提案に対して、Twitter上は「すごくいい提案です」と好意的だった。少しの工夫とサポーターの理解が噛み合えば、より勝利に近づくパワーに変わるかもしれない。