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2018年02月26日 12時35分 JST | 更新 2018年02月26日 13時22分 JST

アイスホッケー優勝のロシア人チーム、「禁じられた国歌斉唱」断行で物議(平昌オリンピック)

IOCが処分する可能性も

Grigory Dukor / Reuters
メダル授与式で自国の国歌を歌うロシア人のアイスホッケー選手ら=2月25日

平昌オリンピックのアイスホッケー男子で金メダルに輝いたロシア人選手たちがメダル授与式の際、ドーピング問題で禁じられていた「国歌斉唱」を断行した。

ロシアは国ぐるみのドーピング違反が認定され、国としてオリンピックに参加することができなかった。選手が個人として出場することは許されたが、国旗掲揚や国歌斉唱などは禁止されていた。

国際オリンピック委員会(IOC)が選手らの「違反」を問題視する可能性がある。

ロシア国営タス通信などが伝えた。アイスホッケーの決勝はオリンピック最終日の2月25日にあった。個人資格で参加したロシア人たちがつくるチーム「OAR(Olympic Athlete from Russia)」が延長の末、ドイツを4-3で下して優勝した。

メダル授与式では、会場ではオリンピックの旗が掲げられ、オリンピック賛歌が流れたが、ロシアの選手たちは客席のロシア人らと一緒にロシア国歌を歌った。その様子がソーシャルメディアなどでも動画で多数投稿されていた。

ロシアがらみのチームが金メダルに輝いたのは、旧ソ連の国々で構成された合同チームが獲得した1992年のアルベールビル以来だった。

ロシアの大衆紙「マスコフスキー・コムサモーリッツ」は選手らが国歌斉唱したことについて「IOCは違反を無視することはできず、処分もありうる」と報じた。

フォワードのイリヤ・コワルチュク選手(34)はロイター通信の取材に対し、「もし優勝したら国歌を歌うかどうか選手同士で事前に議論していた。そして、歌おうと決めていた」と明かした。

ロシアのドーピング問題とは?

ロシアが国家ぐるみで選手らのドーピングに関与してきたことが2014年、内部告発によって明らかになった。

これを受けて世界反ドーピング機関が調査を開始。2016年には、モスクワ反ドーピングセンター元所長がロシア・ソチで開かれた冬季オリンピック(2014年)でも大規模なドーピング違反があったことを暴露した。

最終的には、国ぐるみによる組織的なドーピング違反を認定され、ロシアは平昌オリンピックに選手団の派遣を禁止された。

ロシアの選手たちが個人として参加することは認められたが、国旗掲揚や国歌斉唱、ロシアの名前が入ったユニフォームや競技服の着用は禁じられた。