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2018年03月02日 18時55分 JST | 更新 2018年03月02日 19時31分 JST

動物園は、飼っていたアヒルとブタとヤギを殺した。他の動物のエサにするために

深刻な経済危機。ベネズエラの悲劇

AFP/Getty Images
痩せ細ったピューマ= 2月14日、マラカイボの動物園、ベネズエラ

経済危機が深刻化するベネズエラの一部動物園で、餌が足りないために飼育する動物が殺され、別の動物の餌にされる事態が起きている。AFP通信が2月28日に報じた。

ベネズエラでは2013年に大統領に就任したニコラス・マドゥロ氏の政策がうまくいかず、急速に経済状態が悪化。ロイター通信によると、経済を支える原油産業が低迷し、インフレ率も年4000%を超えている。

AFP通信によると、ベネズエラ西部のスリア州にある動物園で、ライオンやベンガルトラ、ピューマなどの餌となる肉が不足。猛獣たちの体重は激減し、極度の栄養失調になっているという。

動物園側はこうした事態に対処するため、飼育していたアヒルや豚、ヤギを殺し、餌として与えたという。

一方、この動物園では飼育動物が盗まれる事件も起きている。肉が入手できない人たちによる犯行とみられ、2016年だけで少なくとも40匹の動物が盗まれたという。

同様の事件は他の動物園でもあり、メキシコの俳優で慈善家ラウル・ジュリア=レヴィはマドゥロ大統領に向けて「ベネズエラのすべての動物園の動物を救うために、基金を設立したい」とツイートした。