「私たちは移民です」アカデミー賞のスピーチが共感呼ぶ。

「全てのドリーマーの皆さんを応援しています」
ルピタ・ニョンゴ(左)と、クメイル・ナンジアニ
ルピタ・ニョンゴ(左)と、クメイル・ナンジアニ
ABC via Getty Images

アメリカのハリウッドで3月4日(日本時間5日)に開かれた第90回アカデミー賞の授賞式で、美術賞のプレゼンターのトークが共感を呼んでいる。

ケニア出身の女優ルピタ・ニョンゴと、パキスタン出身の男性コメディアン、クメイル・ナンジアニが登壇した。

ニョンゴは「私たちは移民です」とあいさつ。ナンジアニが「パキスタンとアイオワで育ったけど、ハリウッドの人は誰も地図で見つけられないよね」とジョークで会場を笑わせた。そして2人は以下のように続けた。

「この会場にいる全ての人、家で中継を見ている人と同じように私たちはドリーマーです」

「私たちは映画に出演することを夢見て成長しました。夢はハリウッドの基本であり、アメリカの基本です」

「全てのドリーマーの皆さんを応援しています」

■ドリーマーとは?

WIRED日本版によると、もともと「夢見る人」を指す「ドリーマー」という言葉は近年、幼少時に親に連れられアメリカに不法入国した若い移民を指す言葉としてアメリカで一般的に使われている。

オバマ前政権が2012年に導入したDACAという制度は「ドリーマー」に滞在許可を与えて、一時的に強制送還を猶予するものだった。制度を利用している人は80万人近くいる模様だ。

トランプ大統領は2017年9月、DACAを撤廃する方針を表明している

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