空自ヘリのドア落下 着陸直前、けが人なし 沖永良部島

けが人は確認されていないという。
沖永良部島の地図
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朝日新聞社

空自ヘリのドア落下 着陸直前、けが人なし 沖永良部島

6日午後6時50分ごろ、航空自衛隊沖永良部島分屯基地(鹿児島県)の近くで、空自那覇基地(沖縄県)所属のCH47Jヘリコプターのドアが飛行中に外れ、分屯基地の南東の森林に落下した。けが人は確認されていないという。防衛省はドアを捜索するとともに、落下した原因を調べている。

防衛省によると、落下したのは、機体後部の貨物ドア(縦約160センチ、横約240センチ、厚さ約4センチ、重さ約31キロ)。ドアの近くにあるレバーを操作して開閉する仕組みという。

ヘリは那覇基地の航空救難団那覇ヘリコプター空輸隊の所属。夜間訓練のため那覇基地を離陸し、分屯基地のヘリポートに着陸する直前だった。ヘリには機長を含めて隊員4人が乗っていたという。

CH47Jは輸送ヘリで、全幅約5メートル、全長約16メートル。

基地から約1キロ離れた所で喫茶店を営む新納(にいろ)優子さん(66)によると、現場の近くに民家はほとんどないが、昼間は畑作業をする人もいる。大河ドラマ「西郷どん」のファンが観光に訪れることもあるという。「各地での部品落下をひとごとのように聞いていたが、実際に近くであると怖い。現場から数キロ離れたところには小学校や民家もあるし、本当に危ない」と話した。

自衛隊のヘリコプターをめぐっては、2月に入ってトラブルが相次いでいる。5日に佐賀県神埼市の住宅地に陸上自衛隊のヘリが墜落する事故が発生。このほか、大阪や京都などでも部品が飛行中に落下したとみられる事案も起きている。

(朝日新聞デジタル 2018年03月07日 07時05分)

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