「安倍晋三総理」「麻生太郎大臣」もカット。森友学園文書から日本会議の記述消える

森友学園の概要を説明する部分に書かれていた。
KIM KYUNG HOON / REUTERS / HUFFPOST

学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書をめぐる疑惑で、財務省は3月12日午前、文書に書き換えがあったと認める調査結果を出した。決裁文書では、「安倍晋三総理」や「麻生太郎財務大臣」という名前が登場する、森友学園前理事長の籠池泰典(本名:籠池康博)氏のプロフィールに関する部分が、まるごと削除されていた。

記述が削除されたのは、2015年4月30日付けの《特例承認の決裁文書(2)「普通財産の貸付けに係る特別処理について」》という文書。

削除された部分では、森友学園前理事長の籠池泰典(本名:籠池康博)氏のことを、日本会議の大阪版にあたる「日本会議大阪」の代表・運営委員と紹介。

この日本会議と連携する議員懇談会の副会長に「安倍晋三総理」、特別顧問に「麻生太郎財務大臣」、会長に「平沼赳夫議員」と書かれていた。

該当箇所の全文は次の通り。

■該当箇所の全文

(2)理事長

籠池康博氏(別添名刺参照)

同氏は「日本会議大阪(注)代表・運営委員」を始めとする諸団体に関与している。

(注)日本会議大阪は、全国的な国民運動団体である「日本会議」(美しい日本の再建と誇りある国づくりのために政策提言と国民運動を推進することを目的として設立された任意団体)が平成9年に設立されたのに呼応する形で、大阪に根付いたより広汎な国民運動を推進すべく、平成10年6月に設立された任意団体。

なお、国会においては、日本会議と連携する組織として、超党派による「日本会議国会議員懇談会」が平成9年5月に設立され、現在、役員には特別顧問として麻生太郎財務大臣、会長に平沼赳夫議員、副会長には安倍晋三総理らが就任。

財務省の説明資料より
財務省の説明資料より
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