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2018年03月17日 16時40分 JST | 更新 2018年03月17日 16時40分 JST

「世界幸福度ランキング」日本は54位に後退、上位の国にあるのは“幸福”ではなく“祝福”?

「あくまで主観の調査なので文化の違いが影響する」

国連は14日、2018年版の「世界幸福度ランキング」を発表した。日本は54位で、去年の51位から後退した。

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1位に輝いたのは、自然が溢れ教育費や医療費が無料のフィンランド。フィンランド大使館のコッコ・マルクス参事官は「1つあげるなら自然だと思う。冬はオーロラなどが見られ、夏はいろんな島に行ったりサウナを楽しんだり、泳いだりということも楽しめる」とフィンランドの魅力を語る。

同調査は、各国で毎年1000人程度に「今の幸せは10点満点中何点か?」を電話やインタビューで聞くもの。国ごとの過去3年の平均値を算出し、人口当たりのGDPや健康寿命の数値も評価対象になっている。調査に携わったことがある世界平和研究所の高橋義明主任研究員によると「あくまで主観の調査なので文化の違いが影響する」という。

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例えば、13位のコスタリカは「生まれたからには幸せであるべき」との考えからほとんどの人が「10」と即答。また、6位のオランダは「7」「8」と答える人が多く、「不幸せ」に対して前向きに価値を置いて考えていることが背景にあるという。

54位の日本で、多くの人が答えるというのが「5」。『けやきヒルズ』(AbemaTV)に出演したアーサー・ホーランド牧師は「日本は無常・儚さを長い歴史の中で染み込ませている民族。『禍福は糾える縄の如し』という言葉があるように、人生は幸福と不幸が入り混じるものだという概念があるために『5』と回答する人が多いのでは」と指摘する。

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一方、欧米には「Happiness(幸福)」と「Blessing(祝福)」があるとし、「響きは似ているけど、幸福は状況によって変わるもの、祝福は台風の目のようにどのような状況にあっても安堵感が与えられるという概念。上位5位の国々の国旗は全て十字架が入っているように、キリスト教の影響を受けている国ばかり。こういう国では特に『幸せは神に祝福され与えられるもの』と考える人が多い。その価値観が植え付けられているので、どんな試練も苦しみも益となるんだという前向きな考え方が影響している」と日本との違いを述べた。

高橋氏が指摘するのは、この調査はあくまでも指標で「幸せについて考えるきっかけになってほしい」という点。アーサー牧師は「日本の『5』には、自分だけが幸せだと周りを寂しくさせてしまうという"気配り"も入っているのでは」と述べた。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

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