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2018年03月21日 15時10分 JST | 更新 2018年03月21日 17時19分 JST

 F1ドライバーの頭を保護する「天使の輪」に賛否両論。2018年から導入の“ハロ”とは?

メルセデス代表「チェーンソーをくれれば切り落とすよ」

AFP=時事
ハートレーがドライブし、合同テスト初日に周回を重ねるトロロッソ・ホンダの新車(スペイン・モントメロのカタルーニャ・サーキット) 2018年2月撮影

自動車レースの最高峰「F1」の2018年シーズンは3月25日に開幕する。

しかし、中継ではF1マシンの姿が、前年までとは少し違うことに気づくはずだ。ドライバーの頭上に奇妙なデバイスが取り付けられているからだ。これが、今季から各チームに装着が義務づけられた「ハロ」だ。

 

■ハロって何だろう?

Albert Gea / Reuters
2018年シーズンのフェラーリのF1マシン

F1マシンは伝統的にドライバーの頭部が剥き出しとなっているが、以前から危険性が指摘されてきた。

2009年には、ハンガリーGPでフェラーリのフェリペ・マッサ選手が別のマシンから飛んできたパーツが頭に直撃して負傷した。2014年の日本GPでは、ジュール・ビアンキ選手が頭部外傷で命を落としている
このためF1を主催する国際自動車連盟(FIA)は2018年から、ハロを導入することになった。

WIREDによると、ハロは3本の柱で構成されておりコックピットの上に固定される。マシンの外観がそれほど変えることなく、飛んでくる大きな危険物を回避するのが狙いだ。

天使の頭上に輝く光輪を指す「Halo」から命名された。F1ドライバーの頭部を守る「天使の輪」というわけだ。

 

■「チェーンソーをくれれば切り落とす」の声も

Albert Gea / Reuters
2018年シーズンのメルセデスベンツのF1マシン

外観に大きく影響を及ぼす事から、ハロの導入にチーム関係者やドライバーから賛否両論が出ている。

ザウバーのシャルル・ルクレール選手は、「ガレージに停まっている時は、頭の上に大きな物体がのしかかってる感じがする。でも実際に走り出すと、まったく気にならないね」と指摘した

一方、メルセデスベンツチームのトト・ヴォルフ代表は、ハロがマシンの美観を損ねていると反発。「私は全く納得してないし、チェーンソーをくれれば切り落とすよ」と、2月23日の新マシンの発表会でボヤいている