「そだねー」北見工業大学の生協が六花亭より2日早く商標出願していた

カーリング応援のため「そだねー」Tシャツを販売したことがきっかけ

カーリング女子の日本代表チーム「LS北見」の活躍で一躍流行語となった「そだねー」という言葉の商標権をめぐって争奪戦になっている。

北海道帯広市のお菓子メーカー「六花亭製菓」が3月1日、特許庁に「菓子及びパン」の区分で「そだねー」の商標登録を出願していたことが話題になっていたが、その2日前に北見工業大学の職員が、「そだねー」を文具、衣料、菓子の使用区分で出願していたことが分かった。

■LS北見メンバーの母校

大学生協によると、LS北見の鈴木夕湖(すずき・ゆうみ)選手は同大学の卒業生で、同大の柳等准教授が日本カーリング協会の強化委員長を務めている。 カーリング競技を応援するため、3月16日の卒業式で黒字に白文字で「そだねー」と書かれたTシャツを50個限定で発売した。

商標が他の組織で独占されると、販売を継続する上で支障が出る可能性があったため、2月27日に大学職員の名義で商標出願した。 3月中には出願者を生協に変更される予定で、利益の一部をカーリング振興に寄付するという。

販売を継続する上で、商標が他の組織で独占されると販売に支障が出る可能性があったことから、2月27日に大学職員の名義で商標出願した。3月中には出願者を生協に変更される予定だ。

Tシャツは3月27日午後3時50分時点では残り3着と、ほとんど売り切れてしまった。4月5日の入学式に向けて再販するかどうか検討中だ。

■「カーリング普及に役立つのであれば使用を許可したい」

生協の白岩研治専務理事は3月27日、ハフポスト日本版の取材に対して「商標が認められれば、北見市内のお菓子メーカーと提携してお菓子を販売したり、生協のノベリティグッズの一環として文具を販売することを検討したい。これらの利益の一部も、カーリング振興に役立てるよう寄付する」とコメントした。

また商標を独占するつもりはないとした上で「カーリング普及に役立つのであれば、地域にこだわらず使用を許可したい」と話している。

商標は先に申請した者に権利が与えられる「先願主義」が基本となっている。その点では六花亭より北見工業大学側の方が有利だが、それより前に申請者がいるかどうかは、現在は不明だ。

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