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2018年03月30日 09時29分 JST | 更新 2018年03月30日 18時22分 JST

「喫煙後45分間、エレベーターは使えません」 奈良県生駒市が職員に周知

喫煙後の息に含まれる有害ガスが、通常に戻るまでの時間だという。

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奈良県生駒市が、喫煙した職員は「45分間、エレベーターの利用を禁止」とする受動喫煙対策を4月1日から導入する。庁内での表示で、来場者にも同様の協力を求めるという。

喫煙後の室内や服、息などから検出される残留タバコ成分に接触することで生じる「三次喫煙」対策の一環。密閉された空間で、喫煙後の息に含まれる有害なガス成分を周囲の人が吸い込むのを防ぐのが狙い。

同市人事課によると、2012年2月から市役所の庁舎内を全面禁煙にするなど、受動喫煙対策に取り組んできた。5年余りたった2017年7月、市安全衛生委員会の提案を踏まえ、市長が職員に周知した受動喫煙対策に盛り込まれた。

喫煙後は息に含まれる、シックハウス症候群の原因にもなっている「総揮発性有機化合物」(TVOC)の濃度が高まることが分かっている。市によると、TVOCの濃度が通常レベルまで減るまでには45分かかるという産業医科大学などによる研究の結果を踏まえ、エレベーターの乗り込み制限の時間を決めたという。

大和浩・産業医科大教授

大和浩・産業医科大教授提供
実験2:喫煙者3名が入室した時、および、屋外で喫煙後すぐに再入室した時の室内のTVOC濃度のリアルタイムモニタリング

市人事課は、「県の受動喫煙の研修や国の資料を踏まえて判断した」としている。エレベーターが使えない代わりに、庁内の階段を使ってもらうという。

このほか、同市では、10月から職員の喫煙時間を昼休みを除く午前と午後1時間ずつに制限していたが、4月1日から職員は昼休み時間を除き、すべての業務時間で禁煙となる。