性的指向の「アウティング」を禁止 東京・国立で初の条例が施行

罰則はないが、市の施策に対する苦情処理の仕組みを設けている。
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性的指向、第三者の暴露禁止 国立市で全国初の条例施行

同性愛や性同一性障害など性的少数者の性自認や性的指向などを、第三者が勝手に暴露することを禁じる条例が1日、東京都国立市で施行された。市によると、「アウティング」と呼ばれる行為を禁じる規定は全国初という。罰則はないが、市の施策に対する苦情処理の仕組みを設けている。

「国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例」は昨年12月に市議会で可決された。性的指向や性自認などを理由にした差別の禁止を定めたほか、「公表の自由が個人の権利として保障される」とした。そのうえで第三者による暴露だけでなく、本人の公表意思を親族らが阻む行為も禁止した。

(朝日新聞デジタル 2018年04月02日 16時51分)

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