舞鶴市「女性にお礼を伝えたい」土俵で救命措置 くも膜下出血で倒れた市長に

女性が誰かは、まだ分かっていない

京都府舞鶴市で4月4日に開かれた大相撲春巡業で、土俵上でのあいさつ中に倒れた多々見良三市長の心臓マッサージをした女性に対して、舞鶴市は「お礼を伝えたい」と話している。

■「女性は土俵から下りてください」繰り返しアナウンス

市制施行75周年の記念行事として大相撲舞鶴場所が、舞鶴市内の体育館で開かれた。多々見市長はあいさつの途中で意識を失って倒れた際に、観客の女性が土俵に上がり救命処置の心臓マッサージをした

その際、女性が土俵に上がることは伝統的に禁じられているという理由から日本相撲協会の担当者が「女性は土俵から下りてください」と場内でアナウンスを繰り返したことが、批判を呼んだ。

日本相撲協会の八角信芳理事長は、救命処置にあたった女性への場内でのアナウンスが不適切な対応だったとして、謝罪コメントを出している

■舞鶴市では女性にお礼を伝える意向

舞鶴市広聴広報課によると、多々見良三市長は精密検査の結果、くも膜下出血と診断された。手術後の容体は安定しているが、およそ1カ月安静と入院が必要だという。この間、堤茂(つつみ・しげる)副市長が職務を代行することになった。

救命措置をした女性が誰なのか、舞鶴市ではまだ把握していないという。広聴広報課の三輪紀子課長は4月5日、「市長に対応をしていただいた女性に大変感謝している。誰か分かればお礼を申し上げたい」と、ハフポスト日本版の取材に答えた。

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