収入が近いカップルは別れにくい?お金と夫婦の関係、新研究で明らかに

平等な経済貢献が、カップルの絆を強める可能性がある
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お金が、必ずしも幸せをもたらしてくれるわけではない。しかし収入が、夫婦の関係に影響を与える可能性があるようだ。新研究で明らかになった。

研究を発表したのは、コーネル大学博士研究員のパトリック・イシヅカ氏。学術誌「デモグラフィー」に掲載された同氏の研究によると、収入が近いカップルは、関係が長続きする。

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「平等が安定を促進しているようです。男性と女性の平等な経済貢献が、カップルの絆を強める可能性がある」とイシヅカ氏は説明する。

カップル間の平等、特に家事の平等な分担が、幸福度と性的満足度を増加させる可能性があることは、以前の研究からわかっている。

また、一方の収入が飛び抜けて高いことが、カップルの力関係に影響を与え、不満の原因になる可能性も指摘されている。

臨床心理士のマーリン・ポタッシュ氏はCNNのインタビューでこう語る。

「これまで、お金を持っている方が力を持つと考えられていました。その結果、収入が少ない方は自分の願いや必要は相手より重要ではない、どうでもいいことだと感じてしまっていた」

イシヅカ氏の研究によると、平等な関係はこれとは逆の結果をもたらすようだ。「(収入面での)平等が、パートナー間の責任や協力を増やす可能性がある」と同氏は説明する。

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イシヅカ氏は、アメリカ国勢調査局の所得調査と人口動態調査も調べた。そして、収入の高いカップルの方が結婚しやすいことを発見した。

家の購入といった夫婦の"一般的な目標"を叶える経済水準を達成しているカップルの方が結婚しやすいという。

「ある一定の収入や冨の域に達すると、カップルは結婚しやすくなる。彼らは、家や車を購入し、立派な結婚式をしたいと望んでいる。安定した仕事と収入も大切だ」とイシズカ氏は説明する。

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日本やカナダなどの国で初婚年齢は上がっている。要因として、若い世代が安定したキャリアや収入を手に入れにくい状況が考えられる。

結婚を選ばない人たちも増えている。アメリカの心理学者アントニア・ホール氏はこう語る。

「ミレニアル世代の多くは、両親の離婚と家庭崩壊が増えていく中で育ってきました。彼らにとって、結婚は最善のオプションではないのです」

「教育ローンの負担も増えており、ミレニアル世代は経済的な安定を感じていません。誰かと拘束力のある関係を結ぶとことは、彼らにとって魅力的ではないのです」

ハフポストカナダ版の記事を翻訳しました。

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