愛車を盾にして、暴走する車を止めた。大事故を防いだ男性にヒュンダイが新車をプレゼント

ともすれば大型事故になりかねなかったが…
男性にプレゼントされるのと同型のヒュンダイ・ヴェロスターのイメージ写真。
男性にプレゼントされるのと同型のヒュンダイ・ヴェロスターのイメージ写真。
Scott Olson via Getty Images

韓国の高速道路で意識を失った人の車両と故意に衝突し、大事故を食い止めたドライバーに、現代自動車が新しい車をプレゼントすることにした。

5月12日午前、ソウル近郊の高速道路で、SUV車「サンヨン・コランド」が中央分離帯に衝突した。その後も停止せず、分離帯にぶつかりながら、さらに約200〜300メートル前進した。

この時、事故現場を通過したハン・ヨンタク氏は、コランドの運転席で運転手が意識を失っているのを確認し、速度をあげた。ハンさんは自身のヒュンダイ・トスカーニで車の前方を遮り、車を停止させた。

下の動画は、通りすがった別の人物の車載動画だ。

仁川地方警察庁高速道路巡察隊は、持病を患っていたコランドの運転手が、事故前日、過労で体調が良くない状態だったとし、運転中に一時意識を失ったと説明した。ともすれば大きな事故につながりかねなかったが、ハンさんの機転で未然に防いだ。

News1によると、意識を失っているコランドの運転手を発見したハン氏は、別の車両の運転手の助けを借りながら、コランドの運転手を救出し、警察に引き継いだ。コランドの運転手は現在、病院で治療を受け、回復したと伝えられた。

事故を防いだために、ハンさんの車両は破損してしまった。ヒュンダイ・トスカーニを生産した現代自動車側は、ハンさんに2月にモデルチェンジしたばかりのコンパクトカー「ヒュンダイ・ヴェロスター」をプレゼントすることにした。

JTBCによると、現代自動車関係者は「事故を防ぐために車両が破損した事実を知って、最初は修理をサポートしようとしました。しかし、軽い破損だからと断られました。その姿に再び感動して、会社として新車をプレゼントすることを最終決定しました」と説明した。

これだけではない。警察の関係者も、ハンさんに表彰状を授与する案を検討中だと述べた。

ハフポスト韓国版から翻訳・編集・加筆しました。

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