イニエスタ、ヴィッセル神戸に完全移籍 「チーム全体にとって大きな刺激」

「イニエスタ選手は、バルサの哲学を誰よりも色濃く受け継ぐ選手です」
楽天の三木谷浩史会長兼社長とアンドレス・イニエスタ選手
楽天の三木谷浩史会長兼社長とアンドレス・イニエスタ選手
BEHROUZ MEHRI via Getty Images

J1神戸、アンドレス・イニエスタ選手が完全移籍で加入を正式発表 2年連続でビッグネーム獲得

サッカーJ1のヴィッセル神戸は24日、スペイン1部リーグ、バルセロナを今季限りで退団した元スペイン代表MFのアンドレス・イニエスタ選手(34)が完全移籍したことを発表した。同日、都内でイニエスタ選手は神戸を運営する楽天の三木谷浩史会長兼社長と共に会見を行った。

イニエスタ選手は23日、ツイッターで三木谷氏と映った写真と一緒に「友人と、新しい我が家に向かっている」と投稿。三木谷氏も「これから新しい友達を連れて東京に帰ります」と更新していた。

会見に合わせて楽天は神戸と連名でコメントを発表。「イニエスタ選手は、バルサの哲学を誰よりも色濃く受け継ぐ選手です。バルサは他のクラブとは一線を画し、『カンテラ』と呼ばれる下部組織で若手を手厚く育成してきた伝統を持ちます。同選手も1996年に『カンテラ』に入り、2002年以来『FCバルセロナ』で世界のトッププレイヤーとして活躍し続けてきました。約7400万ものSNSフォロワー数を誇り、世界的に発信力・影響力のあるプレイヤーとしても注目を集め続けています」とイニエスタ選手について説明。

そして「今回の『ヴィッセル神戸』へのイニエスタ選手加入は、チーム全体にとって大きな刺激となり、今後、ユース世代向けアカデミーへのメソッド導入を含め、次世代の育成にも寄与していくものと考えています」と若手への影響を期待。さらに「『ヴィッセル神戸』は、アジアNo.1のクラブになることを目指すとともに、同選手の加入が、日本のみならず、アジア全体のサッカー界の活性化にも繋がるものと期待しています」と獲得の理由をつづった。

楽天はバルセロナのメインスポンサーとなっている。神戸は昨年、ドイツ代表で10番を背負い、イングランド・プレミアリーグのアーセナルなどで活躍したFWルーカス・ポドルスキが入団しており、2年連続で欧州に名を轟かせたビッグネームが加入することになった。

AFP/Getty Images

■アンドレス・イニエスタ・ルハン(Andres Iniesta Lujan)

1984年5月11日、スペイン・アルバセテ生まれ。12歳からバルセロナの下部組織「カンテラ」に所属。2002年にトップチームデビューし、16年にわたってプレー。2015年からはキャプテンを務め、昨年11月にはクラブ史上初の生涯契約を結ぶ。2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会決勝では延長戦で決勝点となるゴールを決め、母国を初優勝に導いた。

注目記事