《危険タックル問題》内田正人氏の全役職を解任し、学長は辞任を。日大教職員組合が要求書

「学生を平気で切り捨てる大学という負の烙印が押された」
アメリカンフットボールの悪質タックル問題の記者会見を終え、退席する日本大学の内田正人前監督=5月23日、東京都千代田区の日本大学会館
アメリカンフットボールの悪質タックル問題の記者会見を終え、退席する日本大学の内田正人前監督=5月23日、東京都千代田区の日本大学会館
時事通信社

日本大学アメリカンフットボール部の選手が危険な反則タックルで関西学院大学の選手にけがを負わせた問題で、日大教職員組合は5月31日、内田正人前監督を常務理事などすべての役職から解任するよう求める要求書を公表した。田中英寿理事長宛てで、31日中に日大本部に提出する。共同通信が報じた。

要求書では、大学側の一連の対応で「保身や組織防衛のためには学生を平気で切り捨てる大学という負の烙印が押された」と批判。内田前監督ら5人の常務理事全員を解任した上で、田中理事長や大塚吉兵衛学長も辞任し「大学上層部の『解体的な出直し』を図るべき」だと強調しているという。

この問題をめぐっては、5月29日にあった記者会見で関東学生アメリカンフットボール連盟の幹部らは、内田氏がチーム内で絶対権力者のように振舞っていたことを指摘。内田氏と井上奨・前コーチを連盟が「除名」処分にする方針を明らかにしていた。

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