「俳優より、母親になりたかった」サンドラ・ブロックが、40代で養子縁組して気づいたこと

40代になった時、もう親にはならないかもと思った
オーシャンズ8のワールドプレミアに出席したサンドラ・ブロック
Theo Wargo via Getty Images
オーシャンズ8のワールドプレミアに出席したサンドラ・ブロック

オーシャンズ8主演の俳優サンドラ・ブロックは、養子縁組で迎えた8歳のルイと6歳のライラを育てる母親でもある。

ブロックは6月4日にNBCのニュース番組Todayに出演し、「40代になった時に、自分はもう親になることはないだろうと思った」と語った。しかし、親になってみてわかった気持ちがあるという。

「母になってやっと気づいたんです。『ああこれが、大人になってやりたかったことだったんだ』って。私がなりたかったのは、俳優ではなくて母親だったんです」

今では仕事より子どもを優先しているというブロック。気持ちが変わったきっかけは、2005年にアメリカ南部を襲ったハリケーン・カトリーナだった。ハリケーンの被害を知った時、「"私の子供があそこにいる"という声が聞こえた」と、言葉を詰まらせながらブロックは語った。

2006年に当時の夫ジェシー・ジェイムズと一緒に養子縁組の手続きをスタートさせ、2010年にルイジアナ生まれのルイを家族に迎えることになった。その後、夫の浮気が原因で離婚することになったため、ひとり親として養子縁組を結んだ。

生まれたばかりのルイを初めて抱いた時のことを、ブロックはこう振り返る。

「彼を見て、私は『ああ、ここにいたの』と言ったんです。まるで、これまでもずっと一緒にいたかのように」

「ルイを抱くと、私の腕にぴったりでした。私の目をじっと見つめる彼を見て、とても賢い子だと思いました」

ブロックはその後ニューオーリンズに家を買った。カトリーナの被害を受けたルイジアナの高校に、多額の寄付もしている。

ホダ・コットブとサンドラ・ブロック
NBC VIA GETTY IMAGES
ホダ・コットブとサンドラ・ブロック

その後、2015年に3歳だったライラも娘に迎えたブロック。自分の家族について「ごちゃ混ぜで、多様で、おかしくて、愛情と思いやりにあふれている」と表現する。

ブロックが養子縁組をしたことは、多くの人たちに影響を与えている。インタビューをした司会者のホダ・コットブもその一人だ。ブロックが養子縁組をしたニュースを見て心を動かされたコットブは、52歳で娘のハーレー・ジョイを養子に迎えた。

ブロックが自分の家族のストーリーを語る理由の一つは、親を必要としている子どもがたくさんいるという事実を、たくさんの人に知って欲しいからだ。インタビューで次のように語った。

「子ども達の問題が解決していないということを知って欲しいと願っています。あなたを親として必要としている子どもたちが、まだまだたくさんいます。子どもの愛を受け入れたその瞬間から、私たちは親になるのです」

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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