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2018年06月08日 12時18分 JST | 更新 2018年06月08日 12時23分 JST

カラテカ矢部太郎さん、「大家さんと僕」で手塚治虫文化賞

「漫画の神様の賞を受賞させて頂いて大変光栄です」

朝日新聞社
手塚治虫文化賞短編賞を受賞した矢部太郎さん=2018年6月7日午後5時27分、東京・築地、西岡臣撮影

カラテカ矢部さん、受賞を大家さんとほのぼのお祝い

 第22回手塚治虫文化賞で、お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さんが短編賞を受賞した。7日、東京・築地の浜離宮朝日ホールで開かれた贈呈式を前に報道陣の取材に応じ、「漫画の神様の賞を受賞させて頂いて大変光栄です。こんなにうれしい気持ちになるのかというぐらい」と喜びを語った。

 受賞作「大家さんと僕」は、矢部さんの体験を基にした実話漫画。矢部さんは東京都新宿区の戸建て住宅の2階に間借りして暮らしていて、1階に住む大家のおばあさんとの交流を柔らかなタッチで描く。

 都会では隣近所に住む人の顔もよく知らないのが珍しくない昨今だが、作中では家賃を手渡ししたり、お裾分けをもらったりする場面を活写。一昔前の下宿生活をほうふつとさせるようなやりとりが多くの共感を集めて30万部超のベストセラーとなった。

 矢部さんはこの日、大家さんに受賞を伝えた際に「ご立派になられましたね」と祝福されたことを明らかにした。お礼に大家さんの好きな伊勢丹でハンカチを購入してプレゼントしたという。

 手塚治虫文化賞で芸人の受賞は初めて。本業が漫画家でない人が受賞するのも珍しい。「先輩芸人たちにも漫画を見てもらったら、芸人生活ではありえないぐらいに漫画はほめていただいた」と話す。漫画を描いたのは今作が初めてだが、父が絵本作家だった影響でもともと絵を描くのは好きだったという。「お笑いをやっていたからこそ描けた話だと思う。これからもお笑いも漫画もがんばりたい」と抱負を語った。

(朝日新聞デジタル 2018年06月07日 22時43分)

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