朝鮮戦争、70年かけて終戦か? 終結宣言に「署名する可能性がある」とトランプ大統領

金正恩氏との米朝首脳会談を、6月12日に控えている。
会見に臨んだトランプ大統領(2018年6月7日)
会見に臨んだトランプ大統領(2018年6月7日)
Kevin Lamarque / Reuters

アメリカのトランプ大統領は6月12日に控えた史上初の米朝首脳会談において、朝鮮戦争(1950〜1953年)の終結を宣言する合意文書に調印する「可能性がある」と7日、明らかにした。複数のメディアが報じた。現在の休戦協定に替わる終戦合意を議論する意向を示したという

この日、安倍晋三首相との首脳会談後に共同記者会見を開いたトランプ大統領。

毎日新聞によると、トランプ大統領は合意文書への調印について「可能性がある。検討しており、先方とも協議している」と明らかにした。

合意調印について「最初のステップで、合意後のことが重要だ」と指摘した上で、「(非核化などを含め)すべてが片付いた時点で国交正常化することを望んでいる」と述べた。

産経ニュースによれば、トランプ大統領は、米朝会談が成功した場合には、金正恩氏をアメリカに招待する用意があるとの認識を表明。「まずはホワイトハウスに招くことになるのではないか」と述べたという。

ともに会見に臨んだトランプ大統領と安倍首相
ともに会見に臨んだトランプ大統領と安倍首相
Kevin Lamarque / Reuters

ロイターによれば、ともに会見に臨んだ安倍首相は、拉致問題をめぐり北朝鮮と直接話し合いたいとの意向を示したほか、北朝鮮が非核化に向け行動するまで制裁を解除しないことで日米が一致していると話したという。

■朝鮮戦争とは?

朝鮮半島で北朝鮮と韓国の間で1950年6月に始まった戦争。およそ 300万人が命を落したと言われている。

コトバンクなどによると、北朝鮮軍が朝鮮半島を南北に分断する北緯38度線を越えて、韓国に攻め込んで始まった。

1950年7月に国連安全保障理事会が国連軍の派遣を決定。中国も義勇軍として参戦し北朝鮮を支えたことで38度線を境に一進一退を繰り広げた。

53年7月27日に朝鮮国連軍、北朝鮮、中国が休戦協定に調印。2018年6月現在も休戦状態が続いている。

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