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2018年06月09日 10時30分 JST | 更新 2018年06月09日 10時30分 JST

「ロシアをG7に戻すべき」 トランプ大統領、参加国首脳の反発を招く

ロシアは2014年、ウクライナのクリミア半島を一方的に併合し、G8から排除された。

朝日新聞社
言葉を交わすトランプ米大統領(右)とメルケル独首相=2018年6月8日、カナダ・シャルルボワ、代表撮影

「ロシアをG7に戻すべき」 トランプ氏発言、反発招く

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)が8日、カナダのシャルルボワで開幕した。高関税措置やイラン核合意の離脱方針で国際協調路線に背を向ける米国のトランプ大統領と、6カ国の首脳との溝が埋まるかが焦点だ。トランプ氏は同日、「ロシアをG7サミットに再加入させるべきだ」と発言。参加国の反発を招き、新たな対立点が加わった。

 トランプ氏は8日、G7に向かう直前、ワシントンで記者団に「G7はロシアを追い出した。再び戻して交渉のテーブルにつかせないといけない」と語った。ロシアは2014年、ウクライナ南部のクリミア半島を一方的に併合し、G8から排除された。

 欧州連合(EU)の行政トップを務めるユンケル欧州委員長はシャルルボワで開いた会見で「ロシアはクリミア半島併合で国際法に違反した。我々はロシアの攻撃的なやり方を拒んでいる」と反発。カナダのフリーランド外相も、ロシアの元スパイが英国で重体となった殺人未遂事件にも触れ「G7へ受け入れる余地は全くない」と強調した。AFP通信によると、ドイツのメルケル首相も「ウクライナ問題で進展が見られない限りロシアの復帰は無理だ」と同調した。

 仏大統領府は「米国はロシアに最も厳しい制裁を科している国であり、提案には矛盾がある」と指摘。「ロシアの排除には7カ国の合意があった。再加入にも7カ国の合意が必要だ」と強く牽制(けんせい)した。

 一方、親ロシアの姿勢を明らかにしているイタリアのコンテ首相はツイッターで「米大統領に賛成だ。(ロシアの再加入は)皆の利益になる」とつぶやいた。

 G7の首脳は初日、通商問題に加え、北朝鮮問題などを議論した。

 通商政策を含む経済問題が話し合われた会合では、日本政府の説明によると、自由貿易の大切さを強調する意見と、「公正さ」を重要視する意見が出たという。米国はG7に参加する6カ国の鉄鋼・アルミ製品に高関税をかけており、トランプ氏と他の首脳の意見に食い違いが出たとみられる。

 仏大統領府によると、7カ国で採択を目指す文書をめぐっては、米国が課した鉄鋼・アルミ製品の高関税措置やイラン核合意の書きぶりをめぐり、米国とその他の6カ国で溝がある。「貿易は共通のルールに基づく、と言及すべきだ」と主張する6カ国に米国が難色を示しているという。(ケベックシティー〈カナダ〉=疋田多揚、久保智、ローマ=河原田慎一)

(朝日新聞デジタル 2018年06月09日 09時51分)

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