アート&カルチャー
2018年06月11日 18時21分 JST | 更新 2018年06月11日 18時41分 JST

性別や体型に関係なく、好きな服を自由に楽しもう 東大でファッションショー

「生活をする上で一番ネックになるのが、自分がまわりからどう見られるかということ。その思いを変えてくれる魔法のような存在がファッション」

山岸悠太郎

性別や体型に関係なく、自由に着たい服を着てもいい。

そんなメッセージを発信するイベント「ファッションポジウム―男女の垣根を越えたファッションの未来を考える―」が6月3日、東京大学の安田講堂で開催された。

同イベントは、メンズサイズでワンピースなどのかわいい洋服を提供するファッションブランド「blurorange(ブローレンヂ)」のデザイナー・松村智世さんと、「女性装」で知られる東大教授の安冨歩さんが企画。

「男女」で区分けするアパレル業界に疑問を投げかけ、日本社会にある「男らしさ」や「女らしさ」などの呪縛を解放し、好きな服を自由に着られる社会の実現について考えることを目的に開催された。

第1部では、安冨さんの基調講演と、16人のモデルが出演するファッションショーを実施。男性から女性へと性別を変えたタレントの西原さつきさん、元日本女子サッカーリーグ選手やトランスジェンダーの人らが舞台に立った。

全ルックを以下に紹介する。モデルたちはブローレンヂの新作や丸井グループが提供するスーツ、パンプスなどのアイテムを身にまとい、自己紹介のアナウンスとともに堂々とランウェイを歩いた。

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発起人の松村さんと安冨さんはイベント開催前、ファッションポジウムを「来ていただいた方が誰でも舞台に上がって楽しめるようなショーにしたい」「コミュニケーションの場にしたい」と語っていた。その思いをのせるかのように、イベントの終盤には、来場者が壇上に立ちカメラマンが写真撮影する企画「みんなのファッションショー」が実施された。

イベント終了後は、Twitter上で賛否両論さまざまな意見が交わされた。なかでも「男女の垣根を超えたファッション」については議論が広がった。

参加者の一人はハフポスト日本版の取材に対し、「男女の垣根を越えるというテーマだが、ファッションショーでは、かわいいワンピースを『男性』の性別として生まれた人が着るなどしていた。(性別が逆になっただけで)既存のジェンダーの枠組みに収まっているという意味では、ジェンダーの垣根を越えている、とは言えないのでは」と話した。

一方で、好きな服を着て堂々とランウェイを歩くモデルたちの姿に、「勇気づけられた」との声も多数あがった。

トランスジェンダーで、女性モデルとして活動している畑島楓さんは、花柄があしらわれたシースルーのワンピースを着てショーに登場し、来場者を魅了した。

畑島さんはハフポスト日本版の取材に対し、「生活をする上で一番ネックになるのが、自分がまわりからどう見られるかということ。その思いを変えてくれる魔法のような存在がファッションで、それを体現したようなこのファッションポジウムに希望を感じた」と心境を語った。

山岸悠太郎

「男らしさ」や「女らしさ」の呪縛は、今も至るところにある。

今回のような試みが広がることで、ファッションを通してジェンダーの抑圧から解放を目指すことについて、ますます議論が広がることに期待したい。